あれっ?もう9月じゃないの。いやー、時のたつのは早いもんで。
開き直って新怪獣の紹介を続けちゃおう。
***
今回の怪獣は、大怪獣アイガンという。
アイガンなんていう名前からして、どうせ作者は「愛玩動物」なんかと引っ掛けて詰まらない駄洒落でも考えてるんだろうなどと思ったそこのあなた。
そうは問屋が卸さないのだが、実は正解なのであった。
まさにそういうギャグでも考えようと思っていたのであるが、最近その手の才能がめっきり枯渇してしまって、全くアイデアが沸かないのである。
いやー。困ったもんである。
仕方ないから真面目に紹介しちゃおう。
で、そのアイガンなのであるが、これが微妙なのだなあ。
まずは画像を見ていただこう。
|
怪獣はどうでもいいのだが(おい)、カッコイイのは背景の新幹線と併走するスポーツカーの写真だ。
カッコイイじゃないの。これ、何かなあ?
トヨタ7みたいな気がするけど。公道走れるんだっけか?
対向車線を走るボンネットトラックもいい味出してるな。
新幹線と高速が併走できるのは、静岡だったか、岐阜羽島あたりだったっけ?
スポーツカーがトヨタ7だとすると岐阜羽島付近だろうか?
今回はちょっと気合入ってないので調査不足である。大変申し訳ない。
さて、背景を楽しんだところで、肝心の怪獣を見てみよう。
ラドンの体にドドンゴの顔。
そう言い切ってしまうと身もフタも無いパチモンだなあ。
これでおしまいでは申し訳ないので、一応、ラドンとドドンゴを紹介しておこうか。
|
今回は珍しいソフビ人形の画像で紹介しよう。
これがラドンちゃんだ。
なお、ソフビ画像はソフビコレクターのM氏よりお借りした。この場を借りてお礼しておく。
ラドンは「空の大怪獣ラドン」という映画の主役であった。
ちなみにgoogleなどでラドンを検索すると、圧倒的にラドン温泉が出てきちゃうので注意が必要だぞ。
こちらのラドンは温泉じゃなくて、恐竜の「プテラノドン」から取った名前だ。
最後に阿蘇山が噴火して、その中に突っ込んで死んじゃうのだ。東宝特撮お得意の、「意味の無い火山の噴火で誤魔化すラストシーン」のはしりだぞ。
ちなみに、東宝特撮のもう一つのお約束は意味も無く登場する大ダコ怪獣なので、これも覚えておくように。
| |
映画館で大ダコが出てきたら、「いよっ!成駒屋!!」と掛け声を掛けるのが通例である。実践するように。
同じく、東宝怪獣番組ではお馴染みの名脇役、大村千吉さんが登場したら「音羽屋!!」と掛け声を掛ける決まりなっている。日本伝統芸能のサポート文化を絶やさぬよう、テレビの前でも実践されることを希望する。
なにっ?大村千吉さんを御存じない? 「キンゴジ」の通訳コンノとかさ、ウルトラQの「ゴメスを倒せ」でいきなり狂っちゃうアル中の作業員とかさ、ウルトラマンの「ゴルドン」で、頭打って馬鹿になっちゃう炭鉱夫の役とかさ、放送禁止になっちゃった怪奇大作戦の「狂鬼人間」で金貸しを切り殺す狂人の役をやったあの人ですよ。
酔っ払いとか狂人役では右に出る人が居ないほど鬼気迫る演技の役者さんであった。
すでに鬼籍に入っておられるが、東宝映画の中では沢村いき雄や堺左千夫らと並んで存在感のある名脇役である。
名前は知らなくても、画像を見れば思い出す人も居るだろう。
このお方である。特撮ファンは二礼二拍手して御尊顔を拝するように。→ | |
さて、それではもうひとつ、役に立たない知識を伝授しておこう。
ラドンは、英語で書くと何故か RODAN なのだ。
「カタカナで書くと温泉なのに、英語で書くと考える人になるのなーんだ?」
これは難しいなぞなぞである。怪獣オタク試験にもきっと出るはずである。確り覚えておくように。
さて、一方頭の方の怪獣はドドンゴである。
初代ウルトラマンと戦った怪獣だな。ミイラ怪人に操られていたのだ。
こちらも今回は、M氏コレクションからお借りした画像で紹介する。
|
ソフビでは分かりにくいのだが、このドドンゴ、ぬいぐるみの中に2人の人が入って操作したのだ。舞台なんかで出てくる馬と一緒だな。
我輩、このドドンゴとか、ペスターなんかのように2人入って操作する怪獣が好きだったね。
しかし、このドドンゴは明らかに麒麟だよなあ。
筆者幼少のみぎりであり、麒麟麦酒には馴染みが無かったので、ドドンゴといえばラーメンのどんぶりに書かれている絵のような感じがしたものである。中華的イメージであった。
やられ方が痛々しくて、可哀想な怪獣であったな。
そのあたりも我輩がドドンゴに肩入れする理由の一つかもしれない。
で、この頭をそのまま頂いちゃったヤツが大怪獣アイガンというわけだ。
|
しかし、なんだなあ。
ラドンの特徴は頭に生えた2本のツノで、ドドンゴは馬みたいな体に羽が生えてるのが特徴なのだ。
それを両方とも無視して、個性の少ないほうを合体させちゃったのである。
道理で存在感の薄いヤツだ。
我輩のコメントに身が入らないのも仕方ない事なのだ。
と、苦しい言い訳をさせていただこう。
では、また。