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●2003年11月30日 エリック・クラプトン 日本武道館

2003年のエリック・クラプトン・ジャパンツアーを見に行ってきました。
これは、自分自身の備忘録を兼ねたインプレッションです。

開演まで
2001年以来の来日となるクラプトンのコンサートである。
前回と、さほど期間が開いていないし、日本だけの限定ツアーという事で、実は様々な不安要素たっぷりであった。
「前回と同じセットリストなんじゃないのか?」というのが一番の不安。
あれから新譜も出ていないし、古いのを延々とやられてもね、というのは正直な感想である。確かに耳馴染みの良い名曲のオンパレードで盛り上がった前回ではあったが、地味なブルースを弾いていた時が一番気分が良さそうだったので、それなら、好きな曲ばかりやってもいいのに、と思ったりもする。
その反面、ブルースオンパレードだったら間違いなく寝るな、というのもさらに不安要素だったりしていた。

武道館に着いて、パンフレットを買って着席。
西ブロックで真横の席ということで、ステージがちゃんと見られるかどうか不安であったが、それは杞憂であった。
むしろ左サイドから見ることで、逆にエリックのギターテクニックがたっぷり堪能できたのは不幸中?の幸いであったか。
ステージセッティングが前回とは異なり、サイドのでかいスピーカーの山が無かったので幸いした。
クラプトンの足元のカーペットは同じ。
前回の時は気づかなかったのだが、後から当てるスポットライトはセットの上に3人よじ登って手操作でやるんだねえ。
どうにも大変なことで、ご苦労様。

開演時間になり、暗転してクラプトンがひとり登場。前回とは違い、椅子に座らず、ギター一本で曲を弾き始める。
いよいよステージの開幕だ。

  1. When you've got a good friend~Crossroad とってもブルージーなエリックのソロで始まったコンサート。 一曲目は全然知らない曲だなあ、と思っていたのだが、何となく聴いたようなリフが。 ウチへ帰ってから色々調べたら、Robert Johnsonの曲だった模様。のっけから渋すぎ。 途中からメンバーが加わり、耳馴染みの良いCrossroadへ。

    今回のメンバーは、前回と比べるとニ人のキーボードプレーヤーがChris Stainton一人に代わっている。
    が、この人もクラプトンとは付き合いの長い人だ。
    ベースのNathan East、ドラムの Steve Gadd、サイドギターのAndy Fairweather Lowは不動のメンバー。
    安心して聴けるのが良い。
    曲が終わってひとこと、日本語で「ドーモアリガトウ!」。なかなか上機嫌のようである。

  2. I shot the sheriff
    2曲目はいきなり、Bob Marleyの名曲。いやー、もー、のっけからノックアウト。
    まさかこの曲が聴けるとは思わなかったなあ!
    長いこと生きてるといいことあるもんだよなあ。

  3. Bell bottom blues
    デレク&ドミノスといえば"Layla"があまりにも有名だが、わたし的にはこっちの方が好き。いやはや、古い名曲の掘り起こしの連続でシビれまくり。
    ところが、ワンフレーズ歌ったら、突然右手からローディがギターを抱えて登場。
    ギター間違えたのか?不調だったのか?
    曲を止めることなくギターを持ち替えて、何気なく演奏を続ける。
    曲そのものの出来も悪くなかったし、何たって今日は妙に上機嫌だったようなので、まずはひと安心といった感じ。

  4. Reconsider Baby
    アルバム「FROM THE CRADLE」にも収められていたブルースナンバー。
    古き名曲連発のあとでは、ちょっと印象が薄かったかなあ?

  5. Can't find my way home
    わたくしお気に入りのネイザンがボーカルを取る。大拍手。
    前回では見られなかった光景だけに新鮮。エリックがバックでハモるんだけど、声量があるんだなあ、というのを痛感した。
    毎回の感想で、女房も同じ意見なんだが、これだけ歌が歌えて、ギターも弾けたら、人生楽しいだろうなあ!
    ネイザン、上機嫌で「ドーモアリガトウ!!」

  6. White room
    ワウペダルを使ってモコモコした音を作っているのだが、何となく音が変?
    これが不調の原因なのだろうか?
    ギターがダメ?な分、思いっきりボーカルで頑張っているという感じ。
    それを感じたのか、アンディのサポートが非常にいい感じで、曲が終わると客席から「アンディ!」の掛け声が。
    足をビシッと揃えて軽くお辞儀をするアンディさん。イケてます。
    このころになると聴く方も気負いが抜けてリラックスしてくる。

  7. I want a little girl
    ギターが不調なのか、ローディが再び壇上へ。ギターを持ち替えて二言三言会話するエリック。
    曲が始まる直前に、アリーナから小さな女の子の声で「エリック~!」と掛け声が。
    観客から暖かい笑い声が起こる。
    何だかほんわかとしていい感じ。
    「何がおきたの?」とアンディに耳打ちするエリックに、事情を説明するアンディ。
    それでも曲はそのまま何事もなかったように演奏しちゃうのが凄いね。
    しかも、曲が"I want a little girl"っていうのが出来すぎ!

  8. Got my mojo working
    ソロではお決まりのボトルネック奏法。左手小指にボトルネックをはめて、運指とスライドを使い分けるのだが、これって難しいんだよねー。
    特に通常のチューニングでボトルネックを使うと余計な音を出しちゃうのでミュートが難しいのであるが、そのあたりを完璧にこなすのはやはり神様の神様たる所以であろうか。

  9. Hoochie coochie man
    続けてスライド。今回(というかクラプトンのライブは前回も含めて2回しか見ていないんだけど)感じたことのひとつに、曲が終わるたびに「ドーモ!」「Thank you!」と一言いうのであるが、前回はそれが無かった。
    やはり直前のジョージ・ハリスンの死が影響していたのかな?
    しかし、今回はとっても上機嫌。「Thank you!!」の声もはじけていて、聴いている方の調子も上がってくる感じだ。

  10. Change the world
    来ました。定番一曲目はチェンジ・ザ・ワールド。
    アルバムとはちょっとアレンジを変えて、ギターソロを長めにとった感じ。手数も多くて盛り上がった。

  11. Before you accuse me
    個人的にとっても好きな曲!これをやってくれるだけで半分は元を取ったようなもの!!
    ところで、私の座った席の後のあんちゃんが、足でリズムを取っているのだが、その振動が背中越しに伝わってくる。ところが、こいつが恐ろしくリズム感が悪くて、全然曲と合っていないのだ。
    こちらの気分を損ねてしまうので、しばらくは背もたれに寄りかからないようにしながら聴いていた。

  12. Kind hearted woman
    ローディさんと度々の打ち合わせ。うーん、どうやらギターの調子が悪いみたい。
    袖にはギブソンなんかも並んでいるのだが、今日はサイケな色のストラトキャスター1本で行くのかな?
    途中のソロで、アンディの横をすりぬけてこちら側へ!!
    大喜び。大拍手。

  13. Badge
    曲の途中でローディさんがケーブル抱えて登場。あれあれっ?てな感じであったが、結局はケーブルを置いただけで何もしなかった。
    曲そのものの出来は悪くないんだけど、ちょっと印象悪いかな?
    その割には上機嫌のクラプトン。他のメンバーの調子も悪くなさそう。

  14. River of tears
    ローディが出てきてギターをいじくっている。どうやら無線システムの調子が悪いらしい。
    持ってきたケーブルにギターをつなぎ直して、気合一発「River of Tears!」と叫んだクラプトン。そのまま演奏に入る。
    斜め前のおねーさん、好きな曲だったのか、たまらず立ち上がってノリノリ。
    30代後半という感じなのだが、ノリが昔、杉山清貴のコンサートで沢山みた女の人のノリと一緒だったので思わず苦笑。
    あの年齢の女性って、どうしてああいうノリなんだろうな。
    言葉では説明しにくいのだが、拍手のしかたとか、体の揺らし方とか、みんな同じで型にはまっているんだよねぇ。

  15. Lay down Sally
    アンディさんがソロを頑張る。
    前屈みの姿勢で、腕を回すようにして弾くギターソロが面白かった。
    最後にクラプトンと目配せして、「オッケー!」ってな感じ。息もぴったり。

  16. Wonderful tonight
    イントロから盛り上がる。名曲。
    ギターのトラブルがおさまったせいか、非常に丁寧に弾いている感じがして良かった。

  17. Cocaine
    はい、定番です。イントロからアリーナ半分くらい立ちあがる。
    客の年齢層がまちまちなので、反応も人それぞれという感じだが、前の席のカップル3組のうち、両端の2組が立ち上がって乗りまくっているのに、真ん中のカップルは座ったまま。
    人それぞれの楽しみ方があって良い。
    演奏自体はソロパートでワウワウを入れたりして、ハードな仕上がり。
    最後の「コカイン!」では、ステージ上の電気が消え客席のみに。客の「コカイン!」の歌を聴いて「Thank You!!」

  18. Layla
    まあ、やっぱり最後はこれなんでしょうな。
    イントロでワァーッ!という歓声が。アリーナはほぼ立ち上がる。
    転調してクリスのエレピが始まるあたり、あれっ?という感じもしたが、まずまずは無難な出来。
    「ドーモ!」と一言残してギターを外し、一旦引っ込むエリック。
    その他のメンバーもずらずらと引き上げ。

    --アンコール--

  19. Sunshine of your love
    アンコールの拍手のテンポが速いよ~。手が痛くなるよ~。
    2~3分はあっただろうか。エリックがステージ袖に登場。
    ギターを抱えて軽くちょこちょこと弾いてから、おもむろにイントロが。
    あまりクラプトンの曲を知らない女房は、イントロを聞いて、またCocaineかと思ったらしいが、まあ確かにこの2つの曲のイントロは似ている。
    というか、Cocaineを初めて聴いた時に、なんだよSunshineに似てるじゃないかと思ったんだけどね、古いファンは。

  20. Somewhere over the rainbow
    1曲終わるとローディが出てきて椅子をセット。
    3人が座って、ゆっくりと始まるSomewhere over the rainbow。これは前回のステージと同じであった。
    途中で簡単にメンバー紹介して、かなり崩しながらもじっくりと歌いこむエリック。
    最後にメンバー5人が肩を組んで3回お辞儀。
    全員が引っ込むとき、ネイザンが「オツカレサマデシター!」と言うのも前回と同じお約束。

ブルージーで暖かいコンサートは、こうして幕を閉じた。

蛇足ながら、二階席西ブロックは出口が近いので、帰りの渋滞に巻き込まれず武道館を脱出出来た。
そういえば、スポンサーの三菱自動車が出口の前で、クラプトンの直筆サイン入りのランエボをチャリティ出品していたけど、誰か買ったのかなあ?
多分5年後にやったとしても、いい意味で今と変わらないコンサートになるんだろうな。
新アルバムの発表も楽しみである。