筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
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2005年09月23日

●喜劇新思想大系(上・下) / 山上たつひこ

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喜劇新思想大系(上)
喜劇新思想大系(下)

【山上たつひこによるエログロナンセンスマンガの真骨頂】

喜劇新思想大系とは、重厚なタイトルであるが、内容は下ネタ連発のギャグマンガである。
「がきデカ」で一世を風靡した山上たつひこが、「がきデカ」を少年チャンピオンに連載する前に、「マンガストーリー」なる雑誌に連載していたものである。
大人向けの雑誌であるため、「がきデカ」よりも一層エロチックな内容が多く、それも今の水準で見るとたわいない内容なのであるが、当時はかなりセンセーショナルな内容であった。

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●グイン・サーガ / 栗本薫

ランドックの刻印 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-119 グイン・サーガ 119)
栗本 薫
4150309159



ハヤカワ文庫

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【余裕で100巻越えの超大河ヒロイックファンタジー】

説明不要の大河小説。全100巻を目指していたが、楽勝で100巻を超えてしまった。
いつ終わるのか分からなくなってしまった。困ったモンである。
雀坊堂がこの小説と出会ったのは、まだ第1巻が刊行されて間もない頃であるから、恐らく最も古い読者の一人という事になるであろう。
背表紙のGUINSAGAの文字がローマ字で青地白抜きの時代からである。もちろん第1巻は改定前と改定後の両方を持っている。

などといきなりコレクターめいた話をしてしまったが、そうでもしないとこの本の書評は、そう簡単に書けるものではない。圧倒的な物量だから、あらすじを書くのは不可能である。だから思いついたままに書かせて貰う事にしよう。

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2005年09月19日

●姑獲鳥の夏 / 京極夏彦

講談社ノベルズ
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【驚愕の京極ワールド出世作】

こちらで映画版の解説を書いたが、これはその原作本の方のレビューである。

京極夏彦の登場はセンセーショナルであった。
妖怪や精神医学に関する深い造詣と、それを文章化する能力の高さに圧倒される。小難しい文章を書いているのだが、筆力で読ませてしまうのは流石である。普通、このような難しい話を延々と書かれると飽きてしまうものだが、この作者にはそれが無い。
一つの理由として挙げられるのが巧緻な文章構成力であろう。
映画版のレビューでも解説したが、この文章こそが京極夏彦の魅力の一つなのである、映像でそれを表現するのは困難だ。

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