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●GTR / GTR

GTR / GTR




  1. When the Heart Rules the Mind
  2. Hunter
  3. Here I Wait
  4. Sketches in the Sun
  5. Jekyll and Hyde
  6. You Can Still Get Through
  7. Reach Out (Never Say No)
  8. Toe the Line
  9. Hackett to Bits
  10. Imagining




  • Steve Howe / Guitar,Synthesizers,BackingVocals
  • Steve Hackett / Guitar,Synthesizers,BackingVocals
  • Max Bacon / LeadVocals
  • Phil Spalding / Bass Guitar,Backing Vocals
  • Jonathan Mover / Drums,Percussion

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灼熱のギターバトル・・・を期待するな!

ロックって、ボーカリストが重要なんだよなあ。
そんな当たり前のことを痛感してしまうのがこのアルバムです。
GTRは、1986年、元イエス、エイジアのSteve Howeと、元ジェネシスのSteve Hackettが中心となって結成されました。
音は、いわゆる産業ロック系なんですが、さすがに一癖ある仕上がりになっています。
プラチナディスクなんが獲得しちゃってるんだもんね、売れますよ、こういう音。

しかし、しかし、です。
プログレファンにとって、この音はコケますぜ。
エイジアも産業ロックしていたけれど、John Wettonのボーカルは屈折していて何とも味がありましたね。
イエスのJon Andersonにしても、ジェネシスのPeter Gabrielにしても、全然健康的でない歌声で、それこそがプログレボーカリストの魅力と言えるのではないでしょうか!

ところが、このGTRのボーカル、Max Baconとかいう、どこぞの経済学者のような名前のボーカリストは、とっても明るいのです。
透きとおったハイトーンボイスもさることながら、歌い方が健全すぎるんだよなぁ。
これはダメ。わたし的に全然ダメ。
せめてジャーニーのSteve Perryみたいな汗臭さとか、元ワムのGeorge Michael並みの艶でもあれば聴けるんだろうけど、この人全然そういうのが無い。
歌は上手いんだけどね。案の定、GTRがあれだけ売れたのに、その後泣かず飛ばずになって消えてしまいました。

さて、ボーカルはさておき、肝心のツインリードギターなんですが、何度聴いてもSteve Hackettが弾いてるところが良く分かりません。
全編、ハウ節炸裂しまくり。
これでは、1年も経たずに音楽性の違いSteve Hackettが脱退するのも当たり前のように思われます。
ていうか、やっぱりSteve Hackettって地味すぎるんだよな。

このアルバムのプロデュースは、元エイジアのGeoffrey Downesがやってます。
そんな点からもエイジアっぽい感じがするわけですが、やっぱり健康的すぎるボーカルが、イマイチ深みを感じさせないような気がして物足りません。
世間的にはMax Baconのボーカルは凄いと評価されているようですが、凄いんならソロになったって売れるだろうが。
結局、GTRはハウのバンドに過ぎなかったわけで、それならいっそのことソロアルバムにしちまえば良かったのに。

てなわけで、プログレ信者には全くお勧めできないこのアルバム。唯一の聴きどころは2人のギタリストのインストゥルメンタル・ナンバーのみ。
でも、まあいいや。中古で700円だったし、元は取ったな。