筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
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2007年07月31日

●2007年7月29日 吉祥寺シルバーエレファント ライブ

どらPresents-どらマテックNight-
Flat122/SHERPA/日比谷カタン/内核の波

これは、自分自身の備忘録を兼ねたインプレッションである。

プログレを中心に精力的なライブステージを見る事が出来る、吉祥寺のシルバーエレファントにて、4つのバンドのコンサートを見に行ってきた。
内核の波(ないかくのわ)は以前から見ているバンドで、これと、前回見た時にいっぺんで好きになってしまった日比谷カタンという2つの優秀なステージが出るのである。
これは見に行かねばならない。

なお、プログレには好き嫌いがあるので、私が酷評しているものが必ずしも音楽的に悪いものではないという事を書き添えておく。

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2007年07月26日

●硫黄島からの手紙

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2006年:ワーナー・ホームビデオ
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童他

【これは日本映画以上に日本映画である】

この映画には「泣きどころ」がない。
必要以上に場面を盛り上げるような音楽もない。
そこが、この映画の評価を一番高めた部分でもあった。

クリント・イーストウッドが「父親たちの星条旗」に続き、硫黄島の戦いを日本側の視点から描いた戦争映画である。
驚くべきは、監督・製作・脚本の全てが米国のスタッフで占められている事で、脚本のアイリス・ヤマシタが日系人なのを除いて日本人キャストは出演者しかいない。
それなのに、日本人の二流監督が描くお涙頂戴の戦争青春映画など蹴散らすほど見事に当時の日本と日本人を描ききっているのはどういうわけだ。

良くあるハリウッド映画のように日本に対する誤解、曲解、中国や韓国との混同、ファッションや台詞の無秩序さは殆んどない。
これは素晴らしいことだ。
特に出演者たちの性格分析と配役は見事に尽きる。
ただ、ミリオタとして見てしまうと、気になる部分が多々あるのだが、それはこの映画には直接関係のない部分だから目を瞑ろう。重箱の隅はつつかないほうが良い事もあるのだ。

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2007年07月25日

●2007年6月3日 小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活スペシャル

世田谷パブリックシアター

イッセー尾形の一人芝居は大好きなのであるが、なかなかチケットが取れなくて生で見る機会を逸していた。
今回のものは小松政夫を迎えての二人芝居なのであるが、基本コンセプトはイッセー尾形の一人芝居のエッセンスを二人芝居で実演している形となっている。
これは、自分自身の備忘録を兼ねたインプレッションである。

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2007年07月23日

●魔人ドラキュラ(1931)

cover ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
監督:トッド・ブラウニング
出演:ベラ・ルゴシ、ドワイト・フライ他
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【吸血鬼映画の原点】

「魔人ドラキュラ」は、1931年、「フランケンシュタイン」に先立って製作されたユニバーサル映画である。
吸血鬼映画といえば、1922年にノスフェラトゥという映画が製作されているが、ここに出てくる吸血鬼のイメージは我々の思い描くものとはかなり異なっているようである。
黒いタキシードに黒マント、頭をオールバックに撫で付けた吸血鬼ドラキュラのイメージは、まさに本作品のベラ・ルゴシ演じるドラキュラそのものであった。
吸血鬼映画として、世に言うドラキュラのイメージを定着させたのは本作品による所が大きい。

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●沈夫人の料理人 / 深巳琳子

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【オトコは馬鹿で愚鈍な方がよい??】

男性作家には絶対書けないマンガのスタイルというものがある。
それは「美人だが性格が破綻している女性を主人公にする」というヤツである。
このキャラクターを前面に描いて大成功したのは高橋留美子だ。
彼女の描いた「めぞん一刻」の主人公、音無響子は優柔不断なうえに嫉妬深いという最低な性格でありながら、美人に描かれることで馬鹿なオトコどもを虜にしてしまった。当時大学生だった私の周囲でも「理想の女性は音無響子」なんて公然と嘯く低能児が多くて辟易としたものである。あんな性格のどこが理想なのか。
高橋留美子は代表作「うる星やつら」に於いても登場する女性キャラクターが悉く性格破綻していて(オトコの方も相当変だったけど)、それが非常に新鮮であった。
性格の悪い美人を好ましく描くことはオトコの作家では不可能である。オトコが書いてしまうと、どうしても「ちびでノロマな人の良い主人公をいびる美人のライバル」になってしまい、松坂慶子とか伊藤かずえとかが演じるイジワルねえちゃんになってしまうのだな。
或いは、その正反対で「ブスだがムチャクチャ性格が良い」流浪雲の「かめさん」みたいなキャラクターにならざるを得ないのだ。
目いっぱい頑張っても、秦建日子の「推理小説」に登場する雪平夏見という男まさりの女刑事のように、オトコだったら相当カッコいいのだが女性で無駄に美人なだけというような、擬似男性化したキャラクターにしかなりえない。(秦建日子は女性のような名前だが男性である。)

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