筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
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2007年08月08日

●父親たちの星条旗

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2006年:ワーナー・ホームビデオ
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ他

【一枚の写真がもたらすもの】

クリント・イーストウッドが描いた「硫黄島の戦い」の内幕。
「硫黄島からの手紙」が日本サイドからみた内容になっているのに対し、こちらはアメリカ側からみた硫黄島の戦いである。
しかも、戦いそのものを中心にして描くのではなく、一枚の写真によって国民的英雄になった3人の兵士の帰国後の姿を中心に描くことで、一味違った戦争映画となった。

DVDジャケットにもなっている、硫黄島で星条旗を掲げる6人の兵士の写真は、非常に有名なものである。
この写真は、4年に渡る長い太平洋戦争とヨーロッパへの派兵で疲弊していたアメリカ経済に喝を入れ、戦意高揚に大きく役立った。だが、それ以上に写真としてのクオリティも非常に高い。
私は写真を撮ることを趣味としているが、その観点から見てもこの映画は非常に感慨深いものがある。写真から受ける印象と真実とのギャップは、いかなる写真においても多少なりとも存在するものだが、それが人生にまで影響を及ぼすこともあるのだ。
この映画は一枚の写真を通して、多くの疑問を投げかけてくる。

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2007年08月03日

●江戸川乱歩の一寸法師

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1955年:新東宝
監督:内川清一郎
出演:宇津井健、二本柳寛、安西郷子、丹波哲郎、和久井勉他

【恐怖!!大根役者】

江戸川乱歩作「一寸法師」を原作にほぼ忠実に映画化した作品である。
同じ時期の横溝正史ものが大幅に改変されていたのを考えると、ここまで忠実に映画化した点には共感が持てる。

それというのも、和久井勉という矮人の役者が居たからであろう。
メイクによって恐ろしい顔になった和久井の一寸法師の存在感なくして、この映画は語れまい。全編を通して江戸川乱歩の情緒たっぷりの映像は昭和30年という時代背景と相まって、非常にムードのある情景を醸しだしている。

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