筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
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2008年02月26日

●シルバー假面



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2006年:ジェネオンエンタテインメント

監督:監督:実相寺昭雄 (第壱話) 、北浦嗣巳 (第弐話) 、服部光則 (第参話)

出演:ニーナ、渡辺大、石橋蓮司、寺田農、嶋田久作、ひし美ゆり子他

【ケレンを主題にしてはいけない】

1971年にTBS系で放映されたシルバー仮面は、非常に秀逸な特撮番組であったにも関わらず、関東地区において「ミラーマン」の裏番組というハンディキャップのため視聴率的には伸び悩んだまま終わった。
この番組をリメイクし、時代を昭和から大正時代に変え、さらに主人公を日独混血の女性という設定にしたものが本作である。

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2008年02月19日

●ハンニバル・ライジング



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2007年:20世紀FOX

監督:ピーター・ウェーバー

出演:ギャスパー・ウリエル、コン・リー

【この最悪な日本趣味は何とかならんものか】

トマス・ハリスによるレクター博士最新作は、アンソニー・ホプキンスに「もうレクター役はやりたくない」と言われてしまい、さらに映画と原作のラストシーンが大きく違うなどの理由で続けられなくなってしまったために、仕方なくレクター博士の過去を書く事でお茶を濁した感じがある。本作品はその原作を映画化したもの。
若き日のハンニバル・レクター役にはフランス人のギャスパー・ウリエルが演じた。

ハンニバルの生い立ちを描くことで、彼が何故優秀な精神科医でありながら食人趣味に堕ちていったかを暴きだす。が、この設定はどうなのかねえ。結局は幼少期のトラウマが原因になっているというコトなのだが、それはレクター博士には似合わないような気もする。

冒頭、少年時代のハンニバルはドイツ軍の攻撃を避けるために山小屋に避難するのだが、運悪くそこを攻撃されてしまい、両親を失う。幼い妹のミーシャと二人きりになってしまったハンニバルは山小屋に篭り飢えを凌ぐが、そこに敗走してきたドイツ軍協力者たちが入り込んでくる。この男たちが、飢えを凌ぐために狙った獲物がミーシャだった。
ハンニバルは目前で妹を殺され、食われてしまうのである。これが彼のトラウマになっていく。

激寒の東部戦線では食糧不足のために、カニバリズムがあったというのは本当の事らしい。旧日本軍でも南方戦線で死亡した友軍兵士や殺した米軍兵士を食ったという話がある。(その話は鬼才奥崎謙三の姿を描いた日本映画「ゆきゆきて神軍」で暴かれるのだが、この映画のレビューもいずれ書く予定)
確かに目前で妹を食われたというのは半端ならぬトラウマになるであろう。しかもミーシャ役の少女が物凄く可愛いんだよね。こんな妹を食われたんなら気が狂っても当然である。
だが、ハンニバルファンとしては、このようなトラウマの形成はあまり歓迎できない。幼少期の問題より、成人してからの屈折のほうがハンニバルらしいと思ってしまうのは私だけか。
ま、原作者が書いてることだから仕方ないんだけど。

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2008年02月17日

●レッドドラゴン/レクター博士の沈黙



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1986年:20世紀FOX

監督:マイケル・マン

出演:ブライアン・コックス、ウィリアム・L・ピーターセン

【グレアム刑事が主役。意外と良く出来てます。】

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」でお馴染みトマス・ハリス原作のサイコホラーである。
公開当時は「刑事グラハム/凍りついた欲望」(原題:Manhunter)という邦題が付いていたが、「羊たちの沈黙」のヒットで、「レッドドラゴン/レクター博士の沈黙」というタイトルに改題された。

「羊たち」以降のシリーズでは、アンソニー・ホプキンスがレクター博士役を演じているが、本作品ではブライアン・コックスが演じている。原作ではレクター博士はチョイ役でしか登場せず、本作品でも主役はあくまでグレアム刑事である。

2002年にアンソニー・ホプキンスを擁してレクター博士シリーズの一環としてリメイクされているが、そちらの方の感想も書いているので、合わせてご覧頂きたい。

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●レッドドラゴン



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2002年:20世紀FOX

監督:ブレッド・ラトナー

出演:アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、エミリー・ワトソン他

【あくまでもレクター博士が主役のリメイク版】

「羊たちの沈黙」「ハンニバル」でお馴染みレクター博士が活躍?するトマス・ハリス原作のサイコホラーである。
1986年に「刑事グラハム/凍りついた欲望」(原題:Manhunter)で一度映画化されているが、こちらはアンソニー・ホプキンスがレクター博士役を演じているシリーズの中の一作として2002年に映画化されたものである。
今回、1986年版(以下、前作と称す)と2002年版を、間をおかずに見て感想を書いているので、興味のある方は両方参照願いたい。

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●ハンニバル




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2001年:20世紀FOX

監督:リドリー・スコット

出演:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア

【原作を滅茶苦茶にした最低の映画】

前作「羊たちの沈黙」から10年経って作られた続編。
作りたくもないのに作ったという感じだろうか。前作に比べてリドリー・スコットなんていう著名な監督を迎え、やる気満々なのにジョディ・フォスターに嫌がられてクラリス捜査官役がジュリアン・ムーアになったあたりからツキが失せた感じ。
あらかじめ書いておくが、リドリー・スコットとはかなり相性が悪いので、辛口の批評になっている点をお詫びしておこう。

まず、この映画を見る(或いは見た)人にお勧めしたいのは映画にあわせて原作本も読んで欲しいという事だ。映画と原作は別物であり、原作を読むことで余計なイメージを植え付けてしまうのは得策ではないのだが、この映画は是非原作のほうも読んで欲しいのである。
理由は順次述べていくことにするが、簡単に言ってしまうと、映画のほうは原作の中の肝心要の部分を改悪してしまっている。それによってこの映画は結果的に駄作になってしまった。
だから、この作品を評価するには、原作も読んでいただき、その差異の善し悪しについて感じ取って欲しいという事なのである。
原作自体も、決して良い本とは言えないのであるが、それにも増して改変したシナリオの酷さには眼を覆いたくなってしまう。それを理解していただくためにも、見てからでもいいから原作を読み、作者の意図すべき真意を汲み取って欲しいと思う。
私は原作の方を高く評価し、映画を駄作としたが、逆の意見の人もいるだろう。そういう意味も含めて、是非原作本を読んでみることをお奨めしたい。

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●羊たちの沈黙




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1991年:20世紀FOX

監督:ジョナサン・デミ

出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス

【結局第一作が一番良い】

FBI捜査官役のジョディ・フォスターがアカデミー主演女優賞、レクター博士役のアンソニー・ホプキンスがアカデミー主演男優賞を取ったのをはじめ、作品賞、監督賞、脚色賞の5冠に輝いたヒット作。

猟奇殺人事件の捜査を担当したFBI研修生のクラリス(ジョディ・フォスター)は、犯人像を掴むために獄中に居る天才犯罪者のレクター博士(アンソニー・ホプキンス)に師事を仰ぐ。
この作品は、猟奇殺人事件をサイド・ストーリーに追いやり、クラリス対レクターの対話と駆け引きに、その主題が描かれている。

天才犯罪者を相手することに恐怖し、その恐怖心に飲み込まれないようにしながらもレクターの掌の上で弄ばれるクラリスの姿に思わず感情移入してしまう。少しエキセントリックな感じを醸し出しているジョディ・フォスターも良いが、それ以上に恐ろしいレクター博士役を演じきったアンソニー・ホプキンスの名演技が光る。「シャイニング」のジャック・ニコルソンにも通じるものがある。

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2008年02月12日

●地獄(2002年)





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2002年:大映

監督:石井輝男

出演:前田道子、佐藤美樹、丹波哲郎他

【平成の極悪犯罪者を石井輝男が裁く!】

平成時代の凶悪事件「幼女連続誘拐殺人事件」「オウム真理教事件」をメインにして、その極悪非道な犯罪の内幕を再現した怪作。
8割がたオウム真理教の犯罪を再現した再現ドラマみたいになっているが、映画自体ものすごくチープなのに、オウムの再現シーンだけが妙にリアル。オウム真理教そのものがものすごくチープだったという事を再認識。これはある意味で凄いことだ。

元世界真理教(当然、オウムがモデル)の信者だった少女の所に突然上品な老婦人が現われる。彼女が救われるためには、ここ数年、日本中を騒がせていた凶悪犯罪の実情を再認識し、彼らが地獄でどのような裁きにあうのかをその眼で確かめる必要があると説く。
この老婦人は実は閻魔大王であって、閻魔大王が現実世界でなかなか審理の進まない凶悪犯罪者の裁判に渇を入れ、地上で裁けないのなら地獄で裁いてやると豪語するのである。

もう、このシチュエーションだけでナニが何だか訳が分からない。
要するに石井輝男が怪しからん凶悪犯罪者に天誅を下すという映画なわけである。
閻魔大王の語る犯罪者への裁きの説明が凄い。
「地獄では目には目を、歯には歯をではなく、目には目と歯を、歯には歯と目をなのです!」要するに倍返し。いや、永遠返しなわけだ。怒ってるねえ、石井監督。

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