筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
Top > 映画/ドラマ > TVドラマ

●HEROES ヒーローズ

HEROES / ヒーローズ Vol.1
B000X8ERTO

HEROES / ヒーローズ DVD-BOX 1
B000X8ERTY

HEROES / ヒーローズ DVD-BOX 2
B000X8ERU8

2006年、米国で大人気となったシリーズもののSFテレビドラマ。
超能力を持つ人々が複雑に絡み合い、次第に謎が解けていくかと思うと、謎が謎を呼び複雑怪奇に絡みあってくる。ドラマとしては非常に緻密な脚本が練られていて、最初の数話で気に入ったら最後まで見ないと気がすまないだろう。
この手の複雑に人間関係が交錯した海外テレビドラマと言えば、過去にもツインピークスなんていうのがあったが、あれは複雑すぎて収拾が付かなくなってしまった感じがしたのに対して、ヒーローズは一応収拾が付く。(これって誉め言葉でも何でもないな)

ヒーローズと複数形で書かれているとおり、主人公は一人ではない。数多くの超能力者が次から次へと登場し、かなり中核的スタンスにいる人物や好感度の高いキャラクターが平気で死んだりしてしまうので、その意外さとキャラクターを惜しまぬ作品づくりに驚かされる。

主人公の超能力者のひとりにヒロ・ナカムラ(マシ・オカ)という日本人がいるのだが、彼は時間移動という能力を持っていて、中心的な人物の一人となっている。彼の友人であるアンドウ・マサハシ(ジェームズ・キーソン・リー)は超能力者ではないが、核となる人物の一人。この二人がとても流暢とは言えない日本語(マシ・オカのほうはかなり上手だが、リーの日本語は聞けたもんじゃない)で喋るのに最初は戸惑ってしまった。
しかも、とても現代のドラマとは思えない酷い日本の風景描写(繁華街と思しき街に、でっかい布切れが屋根から沢山下がっており、そこに「そば」とか書いてあったりする。何をイメージしてこんなとんでもないセットを作ったのだろうか???)があったりして、初めの数回を見た限りでは相当に幻滅した。

驚いたのはヒロの父親役として、スタートレックのミスタースルーことジョージ・タケイが出ていたこと。これはサービス出演なんだろうなあ。割と流暢に日本語を操るのに感心した。第2シーズン以降にも出演しているようである。

しかし、謎が謎を呼ぶ脚本は相当面白く、3話くらいまで見続けるともう次が見たくて見たくて仕方なくなる。逆に言えば3話まで見て詰まらないと思うなら、このドラマを見るには向いていないタイプと言えるかもしれない。
わたし的にはやっぱりクレア・ベネット(ヘイデン・パネッティーア)の登場が嬉しかったね。芳紀18歳の可愛い女の子。ええ、こういう役どころは必須ですよ。もう一人の女のニキ・サンダース(アリ・ラーター)がいかにもアメリカ風FOXY LADYで、全然好みじゃないので、アイドル風のクレアの存在はとても大きい。
しかも、殺しても死なない(再生する)という能力なのだ。だが、死んだと思われたクレアを解剖するシーンがあって、これは物凄くグロテスクだった。何もそこまでやらんでも、と思ってしまった。(解剖シーンの描写は避けておく事にしよう。グロ表現に興味があるという、趣味の悪いかたは是非お買い求めを。)

12話くらいまでが大いなる序曲という感じで、とにかく謎をばら撒いていく。そして13話あたりが転機となり、段々と話を集約していって最終話に至るのだが、正直言ってまとめ方については幾つかの疑問が残った。
とにかく続きが見たくて見たくてたまらなくなるので、初見のかたはDVD全巻揃えて一気に鑑賞することをお勧めしておこう。なお、DVD-BOX VOL.1には、最初の3話は含まれないので、全話鑑賞したい場合には、上記リンクにある3種類全てを購入する必要があるので要注意。


※以後、核心に触れていくので、ストーリー(特にエンディング)を知りたくないかたは、これ以後お読みにならないことをお勧め致します。

超能力を自覚するものが段々増えていく中で、時計職人のガブリエル・グレイという男がいた。彼は、他の超能力者の脳を取り出すことで、その超能力を自分のものにする事が出来るのだ(脳を食べるわけではないらしい)。超能力を吸収していくことに取り憑かれたグレイは、自らサイラーと名乗り、他の超能力者を探し出して次々と殺し、能力を吸収していく。

看護師をしていたピーター・ペトレリは他の超能力者の能力を吸収する力を持っていた。サイラーとは違い、接するだけで能力を吸収できるのだ。彼は、地下鉄の中で忍者のような姿をしたヒロに出会い、近い未来、ニューヨークが爆発するという話を聴かされる。それを解決するには「チアリーダーを救う」しか方法が無いのだ。このヒロは未来から来たヒロで、彼の世界では既にニューヨークでの大爆発が起こった後だった。彼は爆発を阻止し、未来を変えるために過去へと時間移動し、ピーターに会いに来たのだった。

サイラーがクレアを追い、ピーターとヒロがそれを助けようとする所が前半のヤマ場。

とにかく出演者が多く、エピソード満載なドラマなため、細かいあらすじを書いて行くと大変な事になってしまうので、大幅に割愛してしまおう。

物語はニューヨークの大爆発を阻止しようとするヒロとピーター、他の超能力者を殺していこうとするサイラー、そして、クレアを守るために組織を抜けて動き出そうとするクレアの父ベネットらを中心にして進んでいく。

途中、ピーターは大爆発を起こすのが自分であることを知る。テッド・スプレーグの持つ放射線操作能力を吸収し、制御しきれなくなって爆発するのだ。それを阻止するために奔走するが、サイラーもまた、テッドを殺して放射線操作能力を身に着ける。爆発を起こすのはピーターではなくサイラーではないかと思ったピーターは、遂に直接対決に赴く。

そこで、超能力者たちの連携プレーによりサイラーはヒロの刀で刺し貫かれる。だが、ピーターは既に自分の力を制御できなくなっていた。そこにピーターの兄で、クレアの実の父であるネイサンが飛んでくる(ネイサンの能力は飛行)。
ネイサンは超能力の力で下院議員選挙に当選し、大爆発をきっかけにして民衆をまとめ、大統領にまでなる人物であった(爆発した未来での話)。それを画策した組織に説得され、爆発を受け入れるのだが、最後の最後で自らの間違いに気づく。

そして、制御不能になったピーターと供に空高く舞い上がり、空中で爆発する。
こうして、ニューヨークの大爆発事故は回避された。
と、いうのが第1シーズンのストーリーである。

矛盾点をひとつ。
ピーターは比較的初期段階でネイサンの飛行能力を自分のものにしていた。だから、放射線能力が制御できなくても自力で空中に飛び去る事が出来たはずだし、ヒロの空間移動応力も会得していたから、爆発前に他の場所に瞬間移動することだって出来たはず。
まあ、放射能を制御できなくなっていたのだから、他の能力も使えなくなっていたという想定なのだと思うが、そのあたりの設定が少々ご都合主義的だったのが残念。

もうひとつは、第1シーズンでは明らかにされていない謎が幾つかあることだ。
何故、超能力が人々に備わるようになったのか。そこには、幾つかの不自然な出来事がある。しかし、それについて明確には語られなかった。第2シーズン以降の作成を予定しての脚本であると思うが、人気が無ければ打ち切られてしまうのが今のアメリカのテレビ事情だから、これは放送後、人気を博したことで敢えて第2シーズン以降に持ち越しにしたと考えられなくも無い。

ピーターとネイサンが空中で爆発し、ニューヨークの大爆発は未然に回避された。
ここでエンドクレジットが出て、めでたしめでたし、、、とはならなかった。

暗転後、突然草原に投げ出されるヒロ。そこは16世紀の日本の京都であった。
第2シーズンの始まり・・・とクレジットされる。
今まさに侍同士が激突しようという戦場の真中に放り出されたのだ。
絶対絶命!
どうなるヒロ!!
「大ピンチ~!!!」
To Be Continued!!!!

・・・To Be Continuedだってええ!!!
えええええ!!!
まるで、バック・トゥー・ザ・フューチャーPART2じゃないですか!
スタートレックのシーズンエンディングじゃないですか!!

やられた。

あと半年も待たせるのか。

ううっ、見たい。
はやく続きがみたいいいい!!!

※米国では既に第2シーズンは放送完了。田村英里子がヒロの恋人役??でゲスト出演してるんだそうな。