筆者の購入したDVDや本、鑑賞した映画、テレビ番組、コンサート等のインプレッションを書いています。
Top > 2008年05月

2008年05月19日

●12人の優しい日本人



B00005HNT4


↑画像をクリックすると、AmazonでDVDが買えます。


1991年

監督:中原俊

脚本:三谷幸喜

出演:林美智子、豊川悦司他

【冗談ではなくなった日本での陪審制度】

この映画を見る前に、是非、この映画の元となった「十二人の怒れる男」をご覧頂きたい。
十二人の怒れる男」(以下「怒れる男」と略す)をご覧頂くことによって、この映画の面白さは倍増する。

さて、三谷幸喜脚本による本作品は、元々三谷が在籍していた東京サンシャインボーイズの舞台劇として書かれた。それを映画化したのが本作品である。「怒れる男」のパロディとも思えるシーンが続出してくるので、そちらを見た上での鑑賞をお勧めしておこう。

怒れる男」が、有罪とされた被告を無罪に導く話だったのに対して、こちらは冒頭から全員一致で無罪。ところが、その中の一人が「やっぱり話し合いたい」と主張して有罪に切り替える。なるほど、「優しい日本人」は無罪の被告を有罪に持っていくという、「怒れる男」とは逆の話なのか。
だが、流石に三谷幸喜の脚本である。話はそう簡単には終わらない。

続きを読む "12人の優しい日本人"

●12人の怒れる男



B000IU38UG


↑画像をクリックすると、AmazonでDVDが買えます。


1957年:UA

監督:シドニー・ルメット

出演:ヘンリー・フォンダ、リー・J・コップ他

【陪審制度を扱った傑作法定劇】

米国には陪審制度というものがある。陪審制度とは、一般市民から選ばれた成人男女が陪審員として裁判に参加し、事実認定等を行う制度である。12人の陪審員は、法廷において裁判の様子を監視し、検察側、弁護側双方の意見を聴き、合議制により有罪であるか無罪であるかの判決を下すのである。その判決は全員一致でなければならない。

この映画は、父親殺しの罪に問われた少年の裁判を題材としており、陪審員が全員一致の評決に達するまで一室で議論し、結論が出るまでを映画化したものである。
ほぼ全編、陪審員室の中でだけ話が進行しているという非常に珍しい映画である。

続きを読む "12人の怒れる男"