初めて買った模型雑誌

あなたが初めて買った模型雑誌は何ですか?

私の年代だと、鉄道模型専門誌はTMSしかありませんでしたので、最初に買ったのは必然的にTMSという事になります。

TMS1972年10月号、通巻292号が最初の鉄道模型雑誌です。11歳、小学校5年生でした。最初に読んだTMSの影響力は、今考えるとものすごく高かったように思います。

この号では、巻頭グラビアにEF50が掲載されており、図面と宮本秀夫氏による製作記事が載っています。

巻頭の小寺康正氏による、EF58の試験塗装機とのツーショットには痺れました。こんな優雅な輸入機関車がいたのを知らなかったので、強烈な思いが残っています。未だに国鉄F級電機で一番好きなのはEF50かもしれません。ゴハチの4号機の試験塗装も大好きで、KATOから試験塗装セットが販売されたとき、4号機の単品だけヤフオクで買ったくらいです。

久保田富弘氏の国鉄9900。D50じゃなくて9900という形式にも惹かれましたねえ。

C.S.スモール氏のLGB庭園鉄道の記事もこの号でした。ジャンパ栓で重連にしたSL、総支配人のMr.Tanuki氏なども忘れられません。

製品の紹介ではトビーのC58が。欲しくても買えない機関車でした。のち、宮沢のC58を買おうとしたのですがこれも入手できず。C58は模型的にはとても都合の良い中型万能機なんですが、模型には恵まれていません。

古典機のパイピング、Nゲージの架線集電レイアウト「扶桑鉄道」と来て、白眉はエコーモデルの阿部さんによる尾小屋鉄道の紹介記事(2回目)でした。

私は最初からナローゲージに取り憑かれていたんですね。

ここから毎月、TMSを買い始め、翌年には伝説のダックスストーリーが始まり、その年の10月に片野正巳氏の玉軌道でノックアウトされてしまいます。

そして、クリスマスプレゼントにミニトリックスのT3を買って貰い、上回りを何故かアルミ板で自作して(ハンダ付けはまだできなかったので接着材で作った)ナローの機関車をでっち上げます。

その時余ったボディが、半世紀の時を経て、今蘇ろうとしています。
完成まであと少し。

Share this...