今年もよろしくお願いします。

昨年はNゲージ中心に工作をしてきました。
今年はもう少しナローに寄せていければいいなと思っています。

とか言いながら、年末年始の工作はバックマンのドックサイドのリメイクをやっています。下回りにアルモデルのBタンク動力をあてがって、走行性能を安定させようという目論見。

動輪径が小さくなってしまいますが、何とか纏まりそうです。
お供のトラはベタですが、お年始モードで。(来年は豚積車かよ?w)

では、今年もよろしくお願い致します。

 

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2021年を振り返って

コロナ2年目の2021年もあっという間に終わろうとしています。
残すところ数日になりましたが、今年最後の更新として、2021年を振り返ってみたいと思います。

新年は、前年暮れからやっていたTwitterの新春荷電祭りに参加し、クモユニ74と81の2両を完成させました。祭り自体は主催者のかたが突然Twitterを辞められてしまい、尻切れトンボのようになってしまいました。

参加者の中で車両を完成させたかたも半分くらいしか居なかったかな?なんか中途半端なイベントでしたが、ネットのトラブルには関わりたくないので主催者のかたの何が問題だったのかは知りませんし、興味ありません。

個人的にはクモユニ74で結構自分なりに詰めた工作が出来たので満足しています。これが切っ掛けというわけでもないのですが、今年はNゲージ中心の1年になりました。

5月にはOn18で足尾フォードタイプを作り、平行して3年がかりになってしまったペアハンのドラム缶ロコも完成させました。ブログに完成記事を出すのを忘れていましたが、ナローはこの2両だけです。

その後、重度の模型鬱になってしまい、3ヵ月くらい何も手につかず。買ったのもノス鉄くらい。秋の軽便祭にも新しい出展が出来ず、旧作でお茶を濁しましたが、それなりの反応が頂けたのが嬉しかったです。

9月に還暦と定年を迎え、趣味生活の転換期となりました。今後は如何にお金を使わずに楽しめるかにシフトしていきたいと思います。

10月から、HOナローのレイアウトを解体し、台枠再利用でNゲージレイアウトを作り始めています。相変わらず牛歩のあゆみなのですが、のんびりやっています。たまには進捗状況の報告をしなくてはいけませんね。エンドレスが引けちゃうとすぐに遊んじゃって手が進まない悪い癖を何とかしなくては。

11月にはGMの73系全金車4両を作りました。古いキットのリメイクなので、今時のNゲージと比べると大雑把なディテールですが、今の私には丁度良い感じがしています。

さらに12月になって、GMキットを切り刻んでキハニ5000を作りました。これはTwitterでも高い評価を頂きました。自分でも良い出来になったなと思います。Nゲージの小型車路線は当分続けていきたいと思います。今製作中のものも、年明けには発表できるでしょう。

来年は仕掛中のNナローを仕上げないといけません。車両7割、レイアウト3割くらいの感覚で作っていけたらいいなと思っています。

それでは、少し早いですが、本年度最後の更新にしたいと思います。
皆様よいお年を。来年もよろしくお願い致します。

 

 

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GM73系全金車を作る

グリーンマックスの古い73系全金車のキットを作ってみました。

「ゲタ電」73系は旧型国電の中でも一番親しんできた電車です。旧型国電全盛時代、神奈川県に住んでいた私には、横浜線、南武線、鶴見線、御殿場線で走っていた73系が最も親しみのある旧国でした。

中でも全金車はノーシル・ノーヘッダーの車体がとても綺麗で、武骨な旧ロクサン型とは対照的な印象がありました。

73系全金車は、NゲージではTOMIXが模型化していますが、常時入手できるというわけでもなく、中古も潤沢に出回っていないので見かけたら買うくらいの事しかできません。来年2月にHG仕様の5両編成が製品化されますが、基本セットがクハ79-920×2+モハ72-920×3、増結セットBがクモハ73+サハ78+クハ79-300という鬼畜仕様。なんでクモハ+サハ+モハ+クハのセットにしないかね?
両方買うと定価で3万5千円。ちょっと手が出ません。

鉄コレの73系は、中央東線に近代化改修のモハ72が入っているだけで、全金車はもとより他のバリエーションすらありません。73系としては、私鉄に行った小田急1800とか山陽電鉄、東武の車両があったくらいです。国鉄のオリジナルはTOMIXで模型化しちゃったので鉄コレでは出しにくいという事でしょうか?

そんな中、昔から存在していたのがグリーンマックスの全金車キットです。板キットではなく一体型成型のキットでした。バリエーションとして小田急1800があり、これも鉄コレが出すまでは、ガレージキットを除いては唯一だったと思います。

しかしこのキットは色々問題がありまして、現在では絶版になっているようです。改造ベースに丁度良いのでリメイクして欲しいものです。全面変更で板キット化してくれるとさらに良いのですけどねえ。板キット化して前面を3パターンくらい用意して貰えれば、ロクサン型のキットと合わせてかなりのバリエーションが作れるのですが。

それはさておき、問題のキットを見てみましょう。クモハ73、モハ72、サハ78、クハ79の4種類が製品化されています。この4両編成を茶色1色で仕上げてみたいと思います。

実物写真を参考にしながら修正箇所を見ていきます。こういう時は、宮下洋一さんの「写真とイラストで綴る 国鉄72・73系電車」がベストです。これ1冊あれば73系製作には困らないです。みんな買いましょう。電子版も出てますし。

・サハ78


まず、サハ78。ノーシルノーヘッダー車は存在しません。「実際にはこのようなサハは存在しませんでしたが、模型の世界では編成を整える為ぜひ必要なもの」だそうです。
この頃のGMには、こういう思想的な模型がありましたね。

もしサハ78にノーシルノーヘッダーの全金車があったらという想定で作ってみることにします。そうやって割り切れば、特に改造点は無し。
新製全金車というより全金改造車ですかね?モハ72の全金改造車から80系のサハ87に動力を譲り電装解除したものが実在します。そのバリエーションという事にして、台車はTR48にしましょうか。形式はサハ78600としてみます。

・モハ72

全金モハ72920番台として見ると、色々違います。
全金車は雨樋が埋め込み型なので、まずここが違う。戸袋窓の位置も間違っています。あと、初期車を除いて窓隅にRが付いていますので、これも違います。「雨樋を内側にかくしたなめらかな側板は独特の美しさがありました」って書いてあるのに雨樋がついてるのは何でだぜ?(笑)

全金改造車として見てみると、これが一番近いようですが、決定的な問題としてパンタが逆側に付いています。ドアの開閉方向と逆になっちゃっています。これはダメですねー。実は、実車にも1両だけ逆側にパンタが付いた(戸袋窓の付き方が逆と言うべき?)モハ72110があるんですが、それを模型化するしかないんでしょうか?。

が、ドアが全部プレスドア!なんで?!クモハとクハは違うのに!!これの改修は大変ですが、何とかするしかないでしょう。プレスドアを埋めます。瞬間接着剤を流してやすりで整形しました。あと、少し目立つ加工として、パンタ側のドア横に手すりを植えています。他の手すりと表現を均一にするため、伸ばしランナーで作った手すりを接着しました。

また、1個だけプレスドアが付いている車両とかは実在しますので、ひとつだけ残してみました。番号はモハ72110です。

・クモハ73

クモハ73には量産型全金車というのは無く、近代化改造車及びモハ72からの先頭車改造車という事になります。ノーシルノーヘッダーで、前面方向幕ありのタイプという事になった場合、キットのように前面に配管が這っておらず埋め込み式になっているものが多いです。唯一、作用管(前面向かって左)だけ残っているのが500番台で、これに改造するのが一番簡単そうです。向かって右の母線だけ削ることにしました。

前面から配管を削り、ついでに屋根の配管も短く加工。形のおかしい避雷器を切り取ります。また、この車体は何故かパンタグラフ用の穴が開いていません。ベンチレーター穴を埋めてパンタグラフ用の穴を2個開け直しました。

さらに、乗務員ドアが木製タイプなので、ドア下の段付きの部分をプラ板で埋めます。本来ならば側面とツライチなので、別パーツのドアで塞ぐほうが簡単ですが、そうなると今度は手すりも埋め込み式に変えたくなります。そこまでやるのは面倒なので辞めました。車番はクモハ73507とします。

クモハ73は2両入手出来ましたので、もう一両は更に配管を削り方向幕を埋めてみました。こちらは片町線仕様になる予定。

・クハ79

モハ72同様、全金車とすると雨樋と窓隅のRが違います。クハ79のノーシルノーヘッダー車は全金車しかありませんので、雨樋を削り落としました。
窓隅Rの無い全金試作車の、クハ79924としてみました。

まあ、そんな感じでミスだらけなので現在は廃版になってしまったようなのですが、是非とも新設計の板キットとして復活させてほしいです。

***

下回りはキットのものを使うつもりでしたが、台車の動きが渋くて結構脱線してしまいます。台車を付けたり外したりしていたらボルスターの床板側の穴が割れまくりました。仕方なく、手持ちのGMキットの余りの床板を使いました。したがって床下機器も新しいものに変えています。

ここ、いつも思うのですが、プラ製のピンじゃなくてHOのように段付きネジにならないですかね?安定度が全然違います。幾つかの台車はネジに交換しています。

動力装置は鉄コレ用を使いました。両サイドにゴム系接着剤で高さ7mmの1mmプラ板を接着しただけ。窓ガラスの下部に高さを合わせる感じです。そこに両面テープを貼って車体に接着しています。先頭車側はボディマウントのTNカプラーにしますが、窓ガラスと干渉するので、ガラスの下側を欠き取りました。連結面側は台車マウントのTNカプラーです。

付随車は全て台車マウントのTNカプラー。反対側のクハ79の前面はボディマウントのTNカプラーです。

***

グロベンを加工する。

キットのグロベンはカバーの角が落とされている新型です。73系のグロベンは、全金車以外初期型のものが多く、カバーが直立しているタイプですが、残念ながらGMのパーツにはありません。そこで、加工して初期型っぽく見えるようにしました。プラパイプを細く切って、グロベンはドリルレースでパイプ内径まで削って嵌めるだけの簡単な加工ですが、結構それっぽくなります。もう少しプラパイプを肉薄にしたいところですが、武骨なGMキットには少し厚いモールドのほうが似合っているようにも思います。

この加工を行ったのはクモハ73のみです。

アルミサッシを加工する。

全金車なので、サッシはアルミです。でも、なんかアルミサッシっぽく見えないんですよね。中桟が太いというのもあるんですが、窓の縦枠が見えているっていうのも影響しているようです。サッシ窓の場合縦枠は見えないくらいの出っ張りしかないので、これを削ってみました。

やって後悔。超面倒くさい割にスッキリ見えませんでした(苦笑)

ヘッドライトを加工する。

ヘッドライトはくり抜いて透明プラ棒を刺します。点灯式にはしません。テールライトは塗装のみで誤魔化しました。

さあ、これでだいたい完成です。まだまだ凝ろうと思えば幾らでも出来ますが、この車両に過度なディテールアップは似合わないと思いますので、このあたりでお開きとしました。

***

塗装は、まずサーフェサーを吹いて加工部分の確認。特にプレスドアの埋め跡が目立たないようになるまで修正しました。完全に消すのは難しいですね。

その他加工部分の傷などを確認してから本塗装です。ブドウ色2号単色なので楽でした。屋根色を塗ったのち、サッシに銀を入れます。本当は車体側は銀で塗るべきではないんですが、構造的に窓枠だけ綺麗に塗るのは至難の業。仕方なく窓全体を銀で塗っています。

最後にベンチレーターを塗って接着。これで完成です。

下回りは黒一色。軽くウェザリングしておしまい。新型の床下機器セットが待ち遠しいですね。ちょっと高いですけど。

インレタはGMのものを使用しました。所属区標記は適当なものを付けています。

最後にGMのPS13を付けて完成。のべ1週間程度の作業でした。

使用したパーツ

・GM クモハ73・クハ79キット(中古)
・GM モハ72・サハ78キット(中古)
・GM DT13台車×1 TR48×2
・GM PS13黒×2
・GM バルク床板 旧型国電用床下機器
・トミーテック 動力ユニット TM-17
・TOMIX TNカプラー JC0349&0381
・GM 73系用インレタ
・GM ぶどう色2号/淡緑1号
・ジェイズ スエード調塗料

トータルコスト 1万円弱

製作期間 2021年10月~11月

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鉄道省キハニ5000の製作

キハニ5000は黎明期の戦前型気動車で、二軸の下回りに鋼製の重厚な上回りが乗った、お世辞にも軽快とは言えない車両です。
試験的な意味合いが強かったようですが、12両製造され全国に配属されました。
小さいくせに荷物合造車で、小型レイアウトなどには最適と思うのですが、何故か製品には恵まれていません。16番ではつぼみ堂、フクヤマモデル。Nゲージではワールド工芸くらい。

鉄道模型を始めた小学生の頃、つぼみ堂のキハニ5000が欲しくて仕方なかったのですが、残念ながら入手敵わず。ペーパーで自作したものの、動力装置に難儀して良く走りませんでした。小学生ですから仕方ないですが、いつか再チャレンジしようと思いつつ、そのままになっていました。

***

昨年、KATOのチビ客車動力がリニューアルされ、HOナロー用に幾つか買い込んだのですが、その後すぐにHOナロー廃業を決めたので使わずじまい。そのまま棚の奥にしまい込んでいたものを、先日掃除した時に発見し、現在制作中のレイアウトで試走させてみるとこれが良く走る。スローも利いて以前のものより格段に良い動力になっていました。

じゃあ、これを使って何か小さいのを作ろうってんで、まず思いだしたのが前述のキハニ5000です。ノス鉄で出るんじゃないかと思っていたんですが、ノス鉄第二弾は別の方向に行っちゃったので、自作してみようと思いました。50年来のリメイクという事になります(苦笑)

いつもの通りTMSの「陸蒸機からひかりまで」をひっぱり出し、キハニ5000のイラストにチビ客車動力をあてがうとピッタリです。これに気を良くして上回りの物色。

窓まわりはGMのスハ44から応用できそうです。ドアは同じくGMのクモユニ81を使うと何とかなりそう。両方ともバルク材のパーツが余っていましたので、これを切り継ぎ加工して上回りをでっち上げました。厳密にはドア幅などが一部違いますが気にしない。ガチなスケールモデルを作るわけではないので、雰囲気が似ていればOKです。その意味ではキハニ5000タイプなのです。

この車、非対称な上に、左右で窓配置が全然違うという曲者なんですね。実は今年の5月くらいに一度車体を作っていたのですが、まさか窓配置が違うとは思わなかったので、同じ仕様で作ってしまい、そのあと実物写真を見て気が付いて作り直したという情けない顛末があります。スケールモデルを作る際には、最低四面図か、それに順ずる写真の入手が必要という、当たり前のことを痛感しました。

屋根もスハ44用で、オデコの部分はエポキシパテから造形しています。

印象的なラジエター部はプラ板から。そこから車体前面を這って下まで伸びていくパイプや、背面の支え棒、窓上の水切りは全て伸ばしランナーで表現。
特徴的なタイフォンや解放テコも全て伸ばしランナーです。ランナー再利用&線材省略で安く仕上げようという魂胆。意外と何とかなるもんです。

ヘッドライトはGM旧型国電のキットからパーツをいただき、中をくり抜いて銀で塗り、ガラスはエポキシ接着剤で埋めて表現しています。古い手法ですが、この手の旧型車両には良い感じ。点灯化も考えましたが、新型チビ客車動力は配線に向かない構造になってしまい、分解しないと配線出来ないので断念しました。昔の動力が簡単に点灯化出来る構造だっただけに、ちょっと残念ですね。

下回りはデッキの手すりを切り取り、バッファーを抜いただけ。モーターを隠している下回りの出っ張りに、プラ板から適当に切った枠を貼りつけてエンジンっぽい感じにしてみました。

カプラーはKATOカプラーに交換しています。上回りの嵌めこみ構造が上手く作れなかったので、シンプルに両面テープで車体に貼り付けました。

塗装はブドウ色に赤帯にするか、戦前型の二色塗装にするかで迷いましたが、目立つように二色塗りにしてみました。本来は黄褐色2号と青3号ですが、どちらも実物を見たことが無いので、西武用のベージュと青15号で代用しました。いずれもう一両作る機会があれば、今度はブドウ色にしたいです。

屋根はいつもならスエード調塗料かジャーマングレーなのですが、これは割と明るいイメージがありましたので、手持ちのグレーの中から軍艦色を塗ってみました。

最後にレタリングを適当にちりばめ、窓ガラスを貼って完成。
前面に車両番号だけが付くのですが、この部分はインレタの貼り付けが難しかったので、デカールに転写してから貼り付けています。

今回から窓ガラス接着にセメダインのハイグレード接着剤を使っています。これ、透明パーツの貼り付けに持ってこいなのでお勧めです。

気軽に作り始めたのですが、自分でも思いのほか良い出来になったので大満足です。Twitterでも異例のイイネとリツイートをいただきました。わたしの代表作のひとつになるでしょう。

使用したパーツ

・GM クモユニ81 車体バルク材
・GM スハ44 車体バルク材
・KATO チビ客車動力
・KATO ナックルカプラー
・アルモデル 客車用インレタ
・GM ベージュ/青15号
・クレオス 軍艦色2

トータルコスト:3800円程度

製作期間 2021年11月~12月

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Nゲージレイアウトの製作(3)Nナローの併設

さて、このレイアウトにはもう一つの線路が敷いてあります。Nナロー6.5mmゲージの線路です。

「ねずきゅう」用の線路で、この駅は根津急猪川線「ねずきゅう・いがわせん」の猪川駅という事になります。実はNゲージのエンドレスはオマケで、こちらのNナローが本題だったりするのでした。

内側のホームは国鉄線と根津急との共用島式ホームとなっています。根津急はここから出発し、エンドレスの内側を周回していきます。

国鉄線が水平に周回していくのに対し、根津急は徐々に勾配を下っていきます。

裏ストレートで緩い勾配を登っていく国鉄線に対し、根津急はさらに降下し、トンネルに入っていきます。

そうして駅の下を抜けて、台枠の穴からこんにちは。

この先は簡単なヤードを敷くなどして、列車の入れ替えを可能としたり、単純に直線だけを敷いて自動往復運転をさせたりするのも面白いかもしれません。丁度ロクハンから自動往復運転装置が発売されましたので、試しに買ってみてもいいかなと思っています。

そこまでしなくても手動往復運転で充分かな?

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Nゲージレイアウトの製作(2)ハイブリッドなレール敷き

なるべく余計なお金をかけないでレイアウトを作るというコンセプトでNゲージレイアウトを作っています。

わが家にはTOMIXのレールが沢山転がっていたので、これを利用しようと思いました。

TOMIXはポイントに難があり、固定式レイアウトでTOMIXを使うと様々なトラブルに見舞われるようです。しかし、小型レイアウト必須のカーブポイントはKATOにはありません。KATOがカーブポイントを出してくれれば良いのですがね。PECOは前回のトラウマがあるので使いたくありません。

Nゲージで鉄道模型を再開した時、よくわからずにTOMIXのポイントばかり買っていました。当時はナロー主体だったので、スーパーミニカーブレールのあるTOMIXのほうが何かと便利だと思っていましたから必然的にTOMIXを買っていました。買っちゃったものは仕方ないので、手持ちのポイントの中からカーブポイント1つとR541のポイント、R280のポイント1つずつを使用しました。

あとはレイアウトに合わせて線路を適当に繋いでいきます。問題は、橋桁のある部分で、ここはデッキガーダーを付けたいのですが、TOMIXには曲線ガーダーがありません。全くもう、帯に短し何とやら。ここはKATOの出番となりました。

KATOには曲線デッキガーダーがありますので、これを使います。R448という半径なので、これとTOMIXレールを合わせると結構齟齬が出ます。合わない部分はTOMIX側のレールをカットして調整しました。

橋脚はKATOのものが少し大げさなのでTOMIXのものを使っています。ここもハイブリッド工法になってしまいました。

最後に左側のポイントが2基連続する部分ですが、そのまま繋ぐと冗長的になってしまうので、R541ポイントの定位側の直線を切って繋げました。ところがこのポイントの構造上、定位側の直線部の根元に電気接点があり、そこまで切ってしまうとジョイナーが入らないことが分かりました。時すでに遅し。

仕方ないのでジョイナー無しで繋げています。後でハンダを盛って成形するとかしたほうが良いかもしれません。

ポイントが少ないのとプランがシンプルなので、フィーダーは1カ所でいいかな?と思います。とりあえず裏ストレート側にフィーダーを接続。駅構内はギャップを切って別配線にすべきでしょうね。このあたりの工作はしばらくテスト走行させてから考えたいと思います。

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Nゲージレイアウトの製作(1)プラン

長いトンネルを抜けるといきなりやる気があふれ出て来ました(笑)

というわけで、長らく放置状態だったNゲージレイアウトの製作に着手をしています。

元々、HOナロー用に作っていたレイアウトがあったのですが、製作途中で断念。主たる理由はストラクチャー製作が思うように進まなかったのと、PECOのポイントマシンとの相性が最悪で、動作不安定になってしまい嫌気が差したというのが原因です。PECOのマシンはベーシックなコイル方式なのですが、ここのスイッチに中華コンデンサを使ったのがまずかったらしく、経年劣化でちゃんと動かなくなってしまいました。コンデンサの抜けが早すぎる感じです。まあ、仕方ないです。

その後、HOナロー廃業に合わせてレイアウトは解体するつもりでしたが、この台枠を利用してNゲージレイアウトを作ることにしました。

元々のサイズは、押入に入るように設計したもので900×770という半端サイズでした。Nゲージの20m級車両4両編成を走らせようと思うと、長手方向900では少し足りないので、台枠を延長して1050×770にしました。押入に入るギリギリの大きさです。

まずはプランニングですが、参考にしたのはこの本。

SHIN企画の「小型レイアウト4題」です。この本は穴が開くほど読みました。なので、あちこちでこれらの作品にインスパイアされています。

これがプラン図になります。大きさとコンセプトから、星ノ森鉄道比美津線に似通ったプランになってしまいますので、出来るだけそっち側に寄せないように苦心しました。

とは言え、エンドレスに交換可能な分岐を持つ対向式ホームの駅というのは一緒なので、そこにもう一つオマケを付けました。内側のホームの端から根津急の線路を出して、内側を周回し、駅の下をくぐってレイアウト外に出るという線路です。天山鉄道有賀峠線のアイデアを頂いています。

それともう一つ。私のレイアウトでは必ず設定する「延長想定線路」を敷きました。駅直前の外側で分岐し、引込線に入るという線路です。駅構内から分岐するのではなく渡り線のようなイメージで分岐するのがミソです。

延長部には色々なセクションを作ることが可能です。例えば、一般的に小型レイアウトでは収納不可能な大型扇形庫のモジュールなどを作って繋げることが出来ます。

ナロー線のほうには、昨年作った根津急のレイアウトを接続することが出来たりします。
こうやって複数のレイアウトを繋げて楽しむのがワタシ流のレイアウトの楽しみ方なのです。

プランが出来ましたので線路を敷いていきます。ほとんどがTOMIXのレールそのものですので楽でした。

線路の話は、また次回。

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エア軽便祭2021

大変ご無沙汰しております。
7月くらいから模型鬱になってしまい、何も手が付けられない状態になりました。

今月末で定年を迎えるんですが、その影響もありそうです。再雇用で給料は1/3以下になってしまいます。しかし税金は変わらないので、来年の5月まで殆ど手取りが無い状態。これなら無職のほうがマシという気がしないでもないです。

なんかもう少し考えて欲しいもんですけどね。やってらんないですよ。
そんなダウナーな気分なので模型も手に付かない状態でした。

どちらにしても老後の模型ライフは考え直さねばなりません。今まで以上にお金をかけないで楽しむ方法を考えるとしましょう。

で、軽便祭。

コロナのおかげで今年も軽便祭はtwitterでのエア開催になりました。
わたしも幾つか旧作を投稿したので、改めて説明します。

・美肥備工業株式会社専用線(びびびこうぎょうかぶしきがいしゃせんようせん)

2011年の作品で、その年のJAMでお披露目。とれいんやRMMのJAM紹介コーナーで掲載して頂いたほか、ネコパブの「ナローゲージ模型入門」にも掲載されました。

B4パネルにエンドレスを敷き、斜めに仕切って両面を全く異なる風景に仕上げたものです。

片方は断崖にある露天風呂の周囲を専用線が走っています。お風呂の中には裸の美女が2名。見えそうで見えない工夫をしてあります(笑) 唯一覗けるのが林の中からの覗き見で、そちら方面の趣味のかた?に受けたようです。

反対側は怪しげな工場。

ドラム缶を運ぶ工員の方々の中を列車が抜けていきます。こちら側は雨でぬかるんだ感じを表現してみました。丁度高島炭鉱の写真を見ていたので、それに随分影響されています。

車両は英国のエッチングキットを組み立てた2号機。

ラスティーという名前が付いていますが、英国のRuston&Hornsbyという会社の22/28HPという機関車のようです。トーマスにも出てきたみたいですので、割と有名なのかもしれません。

こちらで実物の動画が見られます。
丸窓が可愛らしいので、いずれOn18でリメイクしたいところ。

木造の車庫内に貼ってあるアグネス・ラムのポスターがポイントです。

もうひとつは、これも以前に作った朝倉軌道の流線形ガソリンカー。
こんなゲテモノを模型化したのは後にも先にも私くらいでしょうか?

製作当時は資料が少なくて難儀したのですが、最近になって幾つか新しいアングルの写真を手に入れたので、いつかリメイクしたい作品です。

この2つを旧作ですが公開したところ、そこそこの反応を頂きました。
古い物でも押入れに仕舞っておくのではなく、たまには虫干しも兼ねて公開するのも悪く無いですね。

他の方々の作品は全く見ていないので、これからじっくりと拝見させて頂きます。

今回も、このような機会を作って頂いた軽便祭事務局の皆様、ありがとうございました。

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ノス鉄を買ってみた。

トミーテックの新作ラインナップ、ノスタルジック鉄道コレクションが発売になったので、早速大人買いしてみました。

ラインナップは、国鉄EB10、キワ90タイプ、富井電鉄DB20(津軽DC20風)、富井電鉄ハフ(別府鉄道ハフ風)、富井電鉄ハの5形式と塗装違いのバリエーション。
EB10のバリエーションはバテロコタイプのものですが、シークレットがAB10になっているそうです。

まずは一番気になった津軽鉄道DCタイプを見てみます。

うーん、なんか細長いと思ったら、スケールに比べて全長が長いようです。なるほど。

秘蔵のZゲージ3軸ロッド動力をあてがうと丁度良い感じ。幅も17mmしかないので、そのまま「ねずきゅう」に入線出来そうです。長さを詰めてカッコよくしたいなあ。

動力車共通の下回りは、おそらくEB10のものなんでしょう。分解するとこんな感じ。エアタンクが取れるので、KATO動力との組み合わせも楽かな?と思って比べてみました。

ノス鉄のほうが一回り小さいですが、軸距は一緒。何とか入りそうです。カプラー取付が難しいですね。

続いてEB10と、そのバリエーションの富井化学工業バテロコ。モデルは霞ヶ浦通運のバテロコと思われます。これ、意外と良い感じ。シークレットのAB10とは窓回りが違うそうです。側面に〇〇通運の文字を入れたいですねえ。

そして動力車の最後がキワ90。そこそこ良く出来てますが、興味が無いのがピント合ってない所に如実に現れています(苦笑)これはパンタ載せて「ねずきゅう」入りかな?

最後に客車です。別府鉄道のハフっぽいやつ。もう1種類はどこの客車でしょうね?
台車見て萎えちゃいました。これじゃ貨車用だよねえ。二段リンクだし。まあ仕方ないか。

カプラーは片方にダミーのナックルが付いているんですが、連結できます。ただし全く首を振らないので、その分、カプラーポケットのほうが首を振る構造になっていました。これだと103Rは曲がれないですね。両方アーノルトでいいのにとか思っちゃいました。

そして今回一番のショック。この客車、ミニトリT3に牽かせたらカッコいいなと思っていたんですが、スケール全然合わない!!号泣!!

仕方ないので、改軌して「ねずきゅう」入りとなりそうです。もう少しオーバースケールで丁度良かったんですけどねえ、残念です。そんなことを思うのは私だけでしょうか?

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【On18】足尾のフォードっぽいやつ

HOナローを辞めてNナローに移行しましたが、日に日に老眼が進んでおり、いつまでNゲージの工作が出来るか分からないようになってきました。年を取るって嫌ですねえ。

以前から考えていた事ですが、中途半端なHOは辞めて大きいナローを小さなゲージで作り、小さなナローを大きなゲージで作っていこうと思います。

究極は1/35 16.5mmの2フィートなんですが、1/35はかなりの体力を必要とするので、今からでは難しいかもしれません。

大きなほうもスケールモデルをやる気は更々ないので、Nゲージのインフラを使い小型のクリッターを中心に模型化するという目的でOn18を選択しました。

同じ9mmの線路を使った大きめのナローという意味では、1/64にしてSナローという手もありますね。こちらはトミカのミニカーが使えますが、人形が絶望的に無いので諦めました。

***

一昨年作ったペアハンのドラム缶ロコの下回りが貧弱なので、アルモデルのロッド式動力に換装したらいい感じになりました。塗装待ち状態で2年もほったらかしなので、ゴールデンウィーク中に何とかしてやろうと思います。

ところが、この工作で元々ドラム缶ロコに付いていた「はこてつ動力」が余りました。これを使って簡単にもう一両機関車をでっち上げてやりましょう。

という事で、在庫棚を物色していたら、1/48の1.5tトラックのプラモデルを発見。これはロシアがライセンス生産したフォートA型で、ボンネットがそのままナローに転用できる優れもの。値段も1500円と比較的リーズナブルですし、人形が5体付いているのも有難いです。

そのままフォードトラックとして組んで、ストラクチャーのアクセサリーにしても良いでしょう。

フォードのボンネットというと頭に浮かぶのは「足尾のフォード」ですね。オリジナルは2フィートですが、これをアレンジしてOn18にしたいと思います。

足尾のフォードには幾つかのバリエーションがあったようで、自分の好みも含めて適当にアレンジしています。

台枠を含め車体はプラ板から作りました。リベットも伸ばしランナーを植え込み。軸箱のバネは真鍮線を丸めて作っています。

車体が軽いので鉛板をあちこちの隙間に埋め込んだので、そこそこの重量となりスローも利くようになりました。

小さな車両なのであっという間に出来上がり。ヘッドライトはフォードトラックに付いていたものを使っています。これ、点灯出来るようにしますかねえ?塗装後の宿題となりそうです。塗装は地味に黒一色かな?ドラム缶ロコをどうするかで悩み中。

ところが、塗装しようと思ったら雨だったので今週末にリスケ。その代わりディテールアップをしました。バタフライスクリーンみたいな小窓が付いている車両があったので、それを真似してみました。

キャブ内には「はこてつ動力」が出っ張るので、その上に運転手の上半身を接着して誤魔化します。Nゲージでは難しい人形の表情なども大型スケールになると表現可能になりますので、そのあたりも意識して作っていこうと思います。

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