ジオコレ対他社ストラクチャー

ストラクチャーは出来るだけ市販品を使うという事で、色々買ってみました。
今回は、駅から神社に向かう参道の両側に小さな商店街があるという想定にしましたので、商店を中心に買っています。

まずはKATOの出桁(だしげた)造りの商店を二つ。
同じくKATOの看板建築を二つ。この、KATOの看板建築は良いですね。ちょっと自作ではここまで作れません。

TOMIXのアパートを一軒。

と、ここまでは良かったのですが、

ジオコレがねえ。KATOと並べると、物凄くディテールが粗くて玩具っぽいイメージなのが萎えてしまいます。それでも何とか使えそうなものを選んで買いました。

購入したのは、街中セットAと、魚屋・八百屋・純喫茶2のセット。本当は、パン屋・肉屋・BAR寿司店2のセットが欲しかったのですが、売切れで手に入りませんでした。内装まできちんと塗装されているのが良いのです。これ、2014年に町コレのセットを再販、一昨年にも再販していますので、次は2年後かな?こういう商品は定番化して欲しいところですが。

ジオコレの洋風建築とKATOの看板建築を並べてみます。差は歴然としていますが、レイアウトに組み込むと意外にも馴染んだりするようです。ジオコレのほうにもう少し手を入れたいですね。特に屋根は目立つので、GMの屋根瓦などと交換すると良いのかもしれません。

唯一、純喫茶だけは非常に良い出来でした。モデルとなった建物がもっさりした感じなのか、非常に実感的だと思います。これは内装にももう少し手を入れて、ライティングも組み込みたいです。とりあえず、レイアウトに設置してああでもない、こうでもないと配置を変えています。今が一番楽しい時かもしれない(笑)

その他は、基本的にそのまんまでも使えますが、KATOとTOMIXは彩色します。看板等は全て自作するつもりです。印刷の看板は字がフォントのままで、物凄く萎えてしまうんですね。私が文字に関係のある仕事に携わっていたので、フォントには少しうるさいという事もあるかもしれません。特に、八百屋のロゴは全くダメですね。まだ手書きの汚い字のほうが実感的な気がします。

フォントは線が細いんですよ。だから看板には合わないんです。最近の風景を作るんならありですが、80年代以前の風景を作ろうとすると、ちょっとそぐわない感じです。そのあたり、どれだけの人が理解してくれるでしょうか?
フォントの話は、項を改めて解説していきたいと思います。

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ランナーで木を作る。

さて、神社の裏側に木を植えるのですが、木は自作することにしました。
自作と言っても簡単にちゃちゃっとやります。

用意するものは、プラキットを作ったときに余るランナーと、KATOのフォーリッジというスポンジの塊です。
ランナー、大量に余りますよね。今回、GMの板キットを加工しているからなのですが、それ以外にもプラモデルを作ると山のようにランナーが余ります。何となく捨てられなくて大量に余っているので、これを何とか活用してみようという算段です。

まずはランナーを適当に切断して、根元の幹の所にカッターナイフで傷をつけ、木の幹っぽい感じにします。

オリーブドラブを雑に塗って乾かします。

幹にゴム系接着剤をタップリ塗って、フォーリッジを雑にくっつけると、あっという間に灌木の出来上がり!

もう少し茂った感じにしたい時は、ランナーを短めに切り、端をライターで炙って柔らかくして幹に貼り付けます。こんな感じで枝を表現してからフォーリッジを付けると広がりが出せます。

HOクラスだと難しいですが、Nスケールだとこんなもんで充分な感じがします。

早速、神社の裏手に立ててみましょう。

おっ、良い感じ。

コツは、惜しげもなくフォーリッジを付けまくること。こんもりとした感じにならないとダメです。枝の見えるような木が作りたい場合には、もう少しちゃんとした枝を用意しないとダメですが、枝が見えないくらい茂っている木を作りたい時は、こんなものでも充分実感的になると思います。接着剤は木工用とかを適宜併用してください。

一気に5本ほど作成し、神社の裏手にこんもりとした鎮守の森が出来ました。

上からターフを撒いて、抑揚をつけています。立派な林が出来ました。

もう一本、境内側にご神木を植えますが、これはもう少しちゃんと作ることにしましょうか。

 

 

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神社の製作(1)

最初に決まったストラクチャーは神社でした。といっても、ジオコレの神社そのものです。今回レイアウトを作るにあたって、なるべく市販品を利用して手を抜こう、もとい完成の速度を上げようと思っています。

変な所が凝り性なので、神社なんかスクラッチで作り始めたら絶対完成しないと思いますので(苦笑)。

ジオコレのストラクチャーは玉石混交で、酷い奴は本当に酷い出来なんですが、この神社はまあまあ見られます。しかし何でこういう素材を使うかね。

ジオコレって昔の町並みコレクションの流れを汲んでいるのだと思いますが、もう少し普通の精密感が欲しいのと、プラ系接着剤が使えない樹脂なので加工が難しいのが難点と思います。しかもこの素材、反れやすいんですよ。ストラクチャー素材としては最悪だと思うのですが。

まあ、そうは言っても、そこそこのディテールが付いているし、塗装済みだし、普通にスクラッチするより遥かに簡単に出来上がるのはメリットかなと思います。

問題は、他のジオコレ製品同様ワンショットでおしまいなんですよね。一部を除いて定番商品になっていない。組み替えて再販などしているようですが、いつでも手に入らないのは困りますね。

神社は切通しの上にあるという想定で、台座を切り取って上物と参道の敷石を分離して接着し、地面には灰色のバラストを撒いて玉砂利を表現してみました。

この「神社B」というセットですが、一通り神社に必要なストラクチャーが完備されているので、その意味では良心的と言えるかもしれません。

しかし、神社「B」とは何でしょう?

いわゆる普通の神社なんだわ
神社の事を知らなすぎるのあなた
ジオコレなのは仕方ないけど
似たような事を誰でもしているのよ

じれったいじれったい
雑なディテール太すぎるのも
じれったいじれったい
ジオコレはジオコレよ関係ないわ
特別じゃないどこにもあるわ

わ~た~し~ 神社B~

(意味不明)

冗談はさておき、数年前に神社セットというのがあったのですね、今回はそのパーツを分割して再販しているようです。

拝殿と本殿がきちんと分かれていますし、鳥居と狛犬、手水舎くらいは作ると思いますが、それ以外にも社号表(鳥居の横に立てる、〇〇神社と書かれた石柱)、制札(神社の由来などを記した立て札)、灯篭などが付いています。絵馬の掛札までありました。こういうのはきちっと下調べして作っている証拠です。

周囲を囲っている玉垣も自作するのは厳しいので、こういうのがちゃんと整備されているストラクチャーは良いですね。ただ、ご神木がありませんので、これは是非別途用意したいところです。

ご神木には色々ありますが、梛やモチノキ、杉などが多いようです。二対揃えて注連縄を張り、夫婦木を気取るのも良いですかね。

台座に接着されている玉垣を(物凄い労力を使って)丁寧に剥ぎ取り、レイアウトに接着します。下のブロック部分は埋め込んでしまったほうが実感的です。

隙間にターフやフォーリッジなどを埋めて実感的にすれば、見違えるようにカッコ良い神社になります。そのあたりの加工はこれからおいおいと。

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切通しの製作

さて、それではいよいよレイアウトのシーナリィ作りを始めます。

レール面はフラットなので、地面のほうに高低差を設けてメリハリを付けたいと思いますが、小型レイアウトに山は禁物です。山って想像以上に大きいですからね。饅頭山みたいなものが小型レイアウトにチョコンと乗っていると、それだけで台無しな感じがします。

もう少しホンモノっぽい高低差が付いて、それなりに見栄えがするものといえば切通しです。

じゃあってんで、早速発泡スチロールを重ねて切通しを作ってみました。

高さは車両の屋根とだいたい同じくらいにします。もう少し高くしても良いのですが、上に乗せるストラクチャーとのバランスを考えると、小型レイアウトではこれくらいが妥当な線かと思います。

で、上に乗せるストラクチャーを考えましょう。高台の上には何があるでしょうね?

普通の住宅でも良いのですが、多少インパクトが欲しい。学校とか神社仏閣、工場なんかも面白そうですね。今回、丁度ジオコレの神社セットが手に入ったので、これを設置してみることにしました。

さて、それではシーナリィを作っていきます。

トンネルの掘削技術が発展していなかった昔は、トンネルを掘るのではなく山ごと切り崩す切通しが一般的でした。鎌倉あたりにたくさん見られる切通しは殆ど素掘りですが、鉄道を通すとなると素掘りではチョイと具合が悪いです。崖崩れが怖いですからね。

都内で鉄道の切通しが見られる箇所は沢山ありますが、いずれもコンクリートで壁が作られています。ツタなんかが生い茂っていたりして、それなりに良い感じなんですが、もう少し何とかしたい。

そこで石垣です。

GMの石垣パーツを使えば一発なんですが、それじゃあ何となく面白くないので、ホンモノの石を積んでみました。

石は熱帯魚屋で買ってきた小石です。この手の自然石積みの場合、Nスケールだとちょっと大きい感じがしますが、そういうのはあんまり気にしない。作り方は簡単で、木工用ボンドを塗った上から小石を撒いていくだけ。コツは、ボンドが半乾きになったら上から軽く押さえて出来るだけ平面にすることと、完全に固まってから隙間を微小な小石やターフなどで埋めていくことです。

市販パーツを使うならGMの石垣A(みかげ石斜め積み)とか、石垣C(コンクリートブロック)が良いように思います。今回、上に神社が建つので、江戸時代に作られた切通しに線路を敷いたという想定にしたので自然積みの石を表現してみました。

切通しの反対側は楽をして、GMのコンクリート壁にする予定。

 

 

 

 

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シーナリィを考えてみる。

線路を敷設しました。が、ここで遊びだすと先に進みませんので、もうちょっと頑張ります。

今回は出来るだけ市販ストラクチャーを使い倒す事に決めたので、適当なものを買い集めて、レイアウトに並べてみました。

右上は、ジオコレの駅Ⅾというセット。曲線が違うのでこれは切り継いで何とかします。ホームの幅も広すぎるので狭める予定。

KATOの看板建築2件と、出桁造りの店2件、TOMIXのアパートと、ここまでは良かったのですが、ジオコレの街中セットAというのを買って愕然。何ですかこのディティール。玩具じみてますね。もう少しきっちり作って欲しいなあ。

KATOの繊細なストラクチャーの横に置くと違和感ありありです。しかも素材がABS樹脂みたいで、厚みもあるうえにプラ用接着剤はおろか、瞬間接着剤も使えません。これ、改造するの無理じゃん。でも仕方ないので、これを何とかそれらしく加工してみましょう。

レイアウトにストラクチャーを配置する場合、意識したいのは箱庭的に建物を置かないという事。レイアウトより一回り大きなサイズの地図を用意して、その中に自然な感じでストラクチャーを配置して、レイアウトサイズで切り取るという事をやると自然な感じになります。

まず、レイアウトの中に道路を配置し、その道路に並ぶように建物を配置。住宅の場合注意したいのは、南向きを合わせるという事ですか。レイアウトの南方向を決めて、そちら側に大きな窓が向くようにします。これを統一しておかないと、変なレイアウトになっちゃいます。

小型エンドレスの場合、四隅が不自然に余りますよね。ここをうまくデザインしないと、取ってつけたような建物がポツンと置いてあったり、仕方なく畑を作りました的なものがあったりして、良い感じにはなりません。

今回、右上に駅を配置し、ホームを曲線にすることで、まずひとつ目をクリア。

下部の隅は両方向に線路を延長しますので、多少ごまかせますが、右下には何かストラクチャーを配置しようと思っています。

問題は左上で、ここに例えば山を作ってしまえば楽なんですが、こんな小さなサイズのレイアウトにトンネルのある山を置くのは不自然すぎます。山って大きいんですよね。こういう時便利なのは切通しです。少し小高くして線路の所をカットすれば切り通しが出来ます。道に面している部分は崖にしてしまって構いません。いわゆる断層というやつです。ブラタモリを見て研究しましょう(笑)

 

 

 

 

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レイアウトのはじまり

兎にも角にも、レイアウトを作りたいのです。

用地はA2サイズ(592×420)とし、拡張可能なプランを考えました。シンプルなエンドレスに分岐が二つ。
こういう拡張想定プランって、あんまり見かけないんですが、そういう想定って考えたりしないんですかね。

ともかく、この形で進めていきたいと思います。

 

画材屋でシナベニヤのA2パネルを調達。この上にスチレンボードを貼って、レイアウトベースを作りました。
これにロクハンのレールを敷いていきます。

A2パネルほぼ目いっぱいにエンドレスを敷きました。
レールはロクハンのR195を中心に、フレキシも使いました。
このフレキシブルレールが極悪(笑)

なんじゃこら?
自分で道床パーツを組み立てていく方式。蛇のオモチャみたいな構造です。

固定半径の曲線にも癖があって、逆カントが付きやすい構造になってしまっています。ですから、ボードにしっかり固定しないと逆カントになり、脱線を誘発しやすいのです。これは使いにくいですね。

ポイントからの接続部分は道床を欠き取らないとうまく嵌りません。ここをきちんと繋げないとアキア車両はポイント入線時に脱線しやすいので気を配ります。アキアは個体によってばらつきがあり、一部の車両はポイント途中で必ずストップしてしまったり、脱線してしまうこともあるんですが、まあ何とか実用にはなりそうです。一方、当然ですがロクハンのZショーティー用下回りは快調に走りますので、やはりメイン動力はロクハン改造になるかな?と思ったりしています。

カーブには一部緩和曲線を付けたほか、足りない部分は道床ごとレールを切って帳尻合わせをしています。

下部の背中合わせのポイントですが、実物にはこんなのありませんよね。どんな言い訳を考えましょうかねえ。

 

 

 

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