Nゲージで作る旧型国電(1) 大糸線4連

Nナローを始める前に、Nゲージをやろうとしていました。その時に手掛けた車両がようやく完成しました。そんなに精密ではありませんし適度に省略していますが、Nナローをやる傍ら、のんびり作っていければと思います。

【大糸線40、51系4連】

<クハ55435+<クモハ54005+<クハ55433+クモハ60022(M)>

製作期間:2019/11/10~2020/10/11

大糸線の40/51系4連です。

Nゲージ復帰後の旧型国電キットメイク第1作となります。しかし、完成まで1年近く掛かるとは。途中でNナローを始めたにしてものんびりしすぎのようです(苦笑)

元々はTMS1973年10月号(相変わらず古くてすみません)に掲載されていた西尾博保氏の作品にインスパイアされて製作したものです。
12年ほど前、鉄道模型をNゲージで再開した当初にも同じ編成で大糸線風のNゲージを作ってみたことがあり、それが私のNゲージの事実上のデビュー作でした。
この車輌はその後Nゲージからナロー専業にスイッチした時に処分してしまったので、我が家には残っていません。
Nゲージでの旧型国電製作にあたり、第一作に大糸線を選んだのには色々な理由がありますが、私のN車輌第一作を再製作するという意味合いも強く反映されています。

車輌は全てGMキットからの切り継ぎ加工です。
西尾氏の作例は茶色混在時のものでしたが、私のものは全て青22号の時代にしました。さらにクハ55は、トイレ設置後の車番号改定後としています。

【改造の概要】

クハ55435

先頭に立つのはノーシルノーヘッダー、サハ75からの改造車クハ55430番台です。
クハ55430番台には、色々なバリエーションがありますが、前述の西尾氏の作品のクハ55をベースとし、トイレ取り付け、番号改定がありましたので、これに倣いクハ55435としてあります。

サイドはウィンドシル、ヘッダーを削り取った後、トイレ部の窓を狭くしました。
ドアの形状が異なっていますので、それなりに加工してあります。2枚のドアは中枠付きになっています。一般的な改造ならタヴァサのパーツを貼りたいところでしょうが、お金を掛けたくないので、キットのドアを活かしてプラ板から切り出した中枠を接着しました。

キットの床下機器は実物とはかなり配置が違うように思うのですが、このあたりの表現には凝らないつもりなのでキットのままにしてあります。ただし、トイレ付きなので水タンクは装着しました。

前面はサハ改造なので独特のツラガマエです。GMクハ55キットのうち、列車番号表示枠が丸いタイプの前面を用い、窓とドアをくり抜いてから裏面をヤスって0.5mm厚程度まで削ります。続いて、片方だけHゴム化された前面パーツのモールドを、Hゴム以外すべて削り落とします。これを張り合わせて前面を作成しました。貫通ドアの窓には横桟が入っているタイプなのでプラ板で付けてあります。渡り板はキットの幌枠から切り取ったものを接着。先頭車ですので、運転台側はボディマウントのTNカプラー、連結面側は台車マウントのTNカプラーです。

クモハ54005

半流ノーシルノーヘッダー車が欲しかったので、クモハ51のキットを加工して作りました。こういう時は思い切って、側面の全ディテールを削ぎ落したほうが綺麗に作れるのですが、少し横着をしてしまい、案の定汚い仕上がりになってしまいました。こういうのは何度やっても上手くいきません。

さらにこいつは戸袋窓がHゴム化されています。これもエッチングパーツを使えばスッキリ出来ますが、加工するほうが楽しいので、余った41系の妻板からHゴムを切り出し、はめ込み加工してあります。

前面は運転台側がHゴム化されているものを使用し、窓の下の特徴的な大鉄型ベンチレーターは引き延ばしランナーから簡単に作ってあります。奇数車なのでジャンパー栓受けを他の前面パーツから切り取って接着しています。幌から渡り板を切り取って接着し、上の穴は埋めてあります。

中間なので連結器は台車マウントのTNカプラーを付け、運転台側にはカプラー根元の両側にキット付属のジャンパー栓を切り取ってボンドで貼り付けてあります。

クハ55433

これもサハ改造のクハです。435とは異なって貫通ドアの幅が広いタイプ。まさに中間車を先頭車化しましたと言わんばかりの顔で、こういうやっつけ仕事的な車両は大好きです(笑)

作り方は435とほとんど一緒ですが、シルヘッダーが付いているだけ楽でした。

特徴的な前面はGMのクモハ11のキットからクモハ12に改造するための前面を利用しました。オデコの部分だけクモハ41用のものを移植しています。サボ受けはプラ板から自作。中間車の運転台側カプラーの根元にジャンパ栓を付けるのは標準仕様となりそうです。

クモハ60022

ここまで作って、3両とも奇数車なのに気づきました。これでは編成が組めません。そこで、半流クモハ60の偶数車を作って動力車としました。

半流のクモハ60はGMのキットにはありませんので、切り継ぎ加工することになります。使うのはクモハ41キットとクモハ51用半流前面です。
まず、クモハ41の側板の加工ですが、運転席後部に縦樋が付く部分で切断し、長さを2mmほど短くします。続いて前妻と接続するRの付いている部分をカットし、51系の半流前面と接合できるように裏を削ります。このあたりの改造は、現物合わせの加工となります。こちらもノーシルノーヘッダー車ですので、クハ55435同様にシル・ヘッダーを削り落としました。

前面はクモハ51用のものを使い、シルヘッダーや幌枠を削り取って穴埋めし、プラ板から作ったサボ受けを接着。
側板が出来たら、前面と連結面妻板を貼り合わせて箱にします。クモハ41用の屋根板を載せ、半流部分に適合するようにカットして載せます。ここは上手く削れないので大雑把に処理し、エポキシパテで穴埋めして仕上げています。GMのキットの屋根板は反りが目立つので、加工後の接着は困難を極めました。

運転席直後のつなぎ目を隠すように縦樋を貼って、あとは平均的な仕様でディテールアップ。下回りもGMパーツを使いました。動力はGMのコアレス動力ですが、これは板キットには簡単に付きません。

キット裏側のモールドを削り取り、プラ板を重ね合わせたて作ったコアレス動力をはめ込むパーツを作成して接着します。

屋根上は殆んどキットのまま。20年前に作った時のモデルとは屋根板が変わったようで、パンタグラフの配線がモールドされています。これはそのまま活かしました。避雷器もキットのものを小加工しただけ。

【全車共通仕様】

手すり類は特に付けていません。私程度のスキルだと、このくらいの細密感で丁度良いようにおもいます。パンタグラフはGMのPS13、連結器はTNカプラーの密連。
台車もすべてGMのTR23。

最後までどうするか悩んだのはベンチレーター。パーツにヒケが目立ったのですが、1個1個手作業で修正しました。そんなことをするから完成まで1年も掛かるんです。後半はKATOのパーツが手に入ったので、2両はそれを使いました。

【塗装とレタリング】

第一作に大糸線を選んだのには、単色塗装なのでマスキング工程と塗装工程を省略できるという事も大切なポイントでした。
スカ色などの塗り分けの場合には、マスキングの手間がかかります。
第1作のコンセプトとしては車輌の改造を楽しむ事に主眼点を置きましたので、塗装では楽をしたいというのが本音でした。
そういう意味では、ぶどう色2号でも良かったのですが、少しは派手なカラーにしたかったという事もあります。

屋根上パーツを除く全ての車体ディテールを装着後、充分乾燥させてから青22号、屋根色の順で塗ります。屋根にはスエード調塗料を塗りました。ベンチレーターはニュートラルグレーを使っています。

レタリングはGMのインレタを使用。所属区表記は以前作った時使った、くろま屋のものが残っていたのでそれを使いました。

最後にテールランプの赤、ヘッドライトの銀、パンタ碍子に白を入れて完成です。

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レイアウト製作に最適な粘土「ウッドフォルモ」のご紹介

Nナローレイアウト「ねずきゅう」の製作も佳境に入って来ました。

今回は、新しい素材ながらレイアウト作りに最適と思われる粘土をご紹介。

レイアウトの地面製作には、プラスターを使うのが一般的です。ただ、こいつはセメントなので使い方にちょっと工夫が必要です。
パイクとか小型のレイアウトでは、持ち運び等を考えると重くなってしまうプラスターはあまり使いたくありません。

そこで、粘土を使っていました。フォルモやファンドという商品名の石紛粘土です。
紙粘土のように収縮せず、乾燥すると軽くなるので結構便利ですが、真っ白なので固着後は必ず塗装が必要です。

あと、やっぱり石の粉なのでそこそこ重量があります。

何かもっと別の素材が無いだろうかと画材屋を物色していて、あれ?っと思ったのがこれです。

思いっきりAmazonのリンクを貼っておきますが(笑)、ウッドフォルモという粘土。

木を素材とした木製粘土です。
軽くてよさげな感じですし、色合いも悪く無い。これ、塗らないでも土の表現できるんじゃね?と、思って早速使ってみました。

こんな感じです。この時期、湿度が高いので乾燥するのに2~3日掛りましたが、見事に黄土色。単調ではありますが、そのままでも何とか地面に見えないこともないですね。

ここにちょっと着色したりターフを撒いたりすれば、簡単なパイクだったらそこそこ見栄えがするんじゃないでしょうか?
後は着色したバラストを撒くだけで、それっぽい地面の完成です。これは便利ですよ。
何より、木製ですので軽いのが良いですね。さらに環境にやさしい上に、当然ですが木の香りがします。工作中にフィトンチッドが出て癒し効果もあります(笑)

適度なざらつきがあるので、地面っぽい感じを強調してくれます。普通の粘土だとすべすべになっちゃうので、使い分けすると面白いかもしれません。グレーに塗ればアスファルト表現もバッチリです!

是非、使ってみてください。

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ストラクチャーの製作 「すだれ」を作る。

TOMIXのアパートを加工しています。
レイアウトにセットしたんですが、割と目立つ場所にあるので、もう少しディテールが欲しい。

そこで、「すだれ」を作る事にしました。

材料はKATOのフィールドグラス(明緑色)と、黒い糸です。

フィールドグラスを出来るだけまっすぐに並べて、端をテープで止めて固定します。

その上に、木工ボンドを塗った糸を縦に貼っていきます。

ある程度乾いたら、全体に木工ボンドを塗って、フィールドグラスを重ねて固定します。
乾燥したら土台から剥がして、適当な大きさにカット。

窓から垂らして出来上がり!

ストラクチャーの良いワンポイントアクセサリーになりました。

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ストラクチャーの製作 喫茶店を加工する。

いよいよ商店系ストラクチャーも大詰めになってきました。
今日の工作は、ジオコレの喫茶店を加工します。

加工しなくても充分使えるものだと思いますが、オリジナリティが欲しいよねという事で、入口の所に喫茶店でよく見かけるテント看板を設置することにしました。

骨組みを真鍮線で作り、そこに一回り小さめの看板をペーパーで作成。周囲に穴を開けて糸で骨組に絡めて作ります。

HOだとかなり実感的に仕上がるんですが、Nだとオーバースケールになってしまいました。まあ仕方ないですね。穴の仕上げが汚いので、目立たないように塗装しておきたいと思います。

この喫茶店看板にはモデルがあります。それがこれ。

ワイルド7のマンガに出て来る喫茶店ボンです。イコちゃんと志乃ベエの姉妹2人でやっている店。飛葉ちゃんを筆頭に、ワイルドのたまり場になっている店です。

この店は「誘拐のおきて」編で壊されてしまいますが、ワイルドの活躍で新装開店となっていますので、単行本1巻~6巻でしか見られない貴重な姿なのです。

アクセサリーに、ナナハンのバイク7台作らないといけませんねえ。

***

先日作成した薬局ですが、「80年代のヒグチ薬局ならば目標数字が看板に入っていたはず」というご指摘を受けて調べてみました。

確かに数字入っていますね。関西地区だと社長の人形なんかも置いてあったそうです。東京では見かけなかったかなあ?数字の件も曖昧です。

で、その数字なんですが、記憶にあるCMだと「目標427店」でした。しかし、見つかったCMとか写真だと、「目標1327店」になっているじゃないですか!

記憶違いかな?と思って調べてみると、70年代にCMをスタートさせたときは427店でしたが、1980年に達成したので、それ以後1327店に増やしたのだそうです。

従って、80年代のレイアウトにするなら、目標数字は1327店ですね。というわけで、看板に文字を加えて作り直しました。

これで完璧だな(笑)

残る商店は、あと一つになりました。これも出来るだけ早めに完成させてしまいましょう。

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ストラクチャーを作る 薬局の製作

KATOの看板建築の2軒目です。前回の石積みはストレートに組みましたが、今回は大幅なデコレーションを試みました。
添付のシールに、あまり良い感じのものが無かったので自作してみます。

お題は「薬局」

自分の中の薬局のイメージを集大成してみました。「ヒグチ薬局」をベースに、「ヒサヤ大黒堂」とか色々盛り込んであります。かなり密度の高いストラクチャーとなりました。このレイアウトのポイントのひとつになります。

白眉は、店頭に置かれた「コルゲンコーワのケロちゃん」の置物。初代の置物を模型化してみました。

当初はエポキシパテの塑像で作ってみたのですが、どうやってもオーバースケールになってしまうので、ランナーから彫刻してみました。こっちのほうが良い感じです。

1円玉と比べてみても、如何に小さいか良く分かると思います。手は伸ばしランナーから削りだして別づけ。
緑15号で塗り、目を入れて口を書いたら見事にケロちゃんになってくれました。結構自信作です(笑)

その他、看板やポスターは全て写真製版です。メインの看板は実際のヒグチ薬局から。「ぢ」の立看板もヒサヤのロゴ。ポスターは「森繁久彌の新キャベジン」「酒井和歌子の新ベンザA」「夏目雅子のOh!クッキーフェース」と、趣味丸出しです。時系列的にはいささか時代錯誤ですが、細かい事は言わない。

右手前には「リポビタンD」の「のぼり」を立てました。裏側が透けてる感じになっていて、少し凝った作りにしています。

向かって右手の壁には「エロ本の自販機」、ハイアースの水原弘、アース渦巻の由美かおるのホーロー看板が並び、奥の壁には金鳥看板を2つ並べてみました。

全パワーを使い果たした感じなので、残る出桁の角店はチャチャっと済ませたいと思います。

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ランナーで木を作る。

さて、神社の裏側に木を植えるのですが、木は自作することにしました。
自作と言っても簡単にちゃちゃっとやります。

用意するものは、プラキットを作ったときに余るランナーと、KATOのフォーリッジというスポンジの塊です。
ランナー、大量に余りますよね。今回、GMの板キットを加工しているからなのですが、それ以外にもプラモデルを作ると山のようにランナーが余ります。何となく捨てられなくて大量に余っているので、これを何とか活用してみようという算段です。

まずはランナーを適当に切断して、根元の幹の所にカッターナイフで傷をつけ、木の幹っぽい感じにします。

オリーブドラブを雑に塗って乾かします。

幹にゴム系接着剤をタップリ塗って、フォーリッジを雑にくっつけると、あっという間に灌木の出来上がり!

もう少し茂った感じにしたい時は、ランナーを短めに切り、端をライターで炙って柔らかくして幹に貼り付けます。こんな感じで枝を表現してからフォーリッジを付けると広がりが出せます。

HOクラスだと難しいですが、Nスケールだとこんなもんで充分な感じがします。

早速、神社の裏手に立ててみましょう。

おっ、良い感じ。

コツは、惜しげもなくフォーリッジを付けまくること。こんもりとした感じにならないとダメです。枝の見えるような木が作りたい場合には、もう少しちゃんとした枝を用意しないとダメですが、枝が見えないくらい茂っている木を作りたい時は、こんなものでも充分実感的になると思います。接着剤は木工用とかを適宜併用してください。

一気に5本ほど作成し、神社の裏手にこんもりとした鎮守の森が出来ました。

上からターフを撒いて、抑揚をつけています。立派な林が出来ました。

もう一本、境内側にご神木を植えますが、これはもう少しちゃんと作ることにしましょうか。

 

 

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