エア軽便祭2021

大変ご無沙汰しております。
7月くらいから模型鬱になってしまい、何も手が付けられない状態になりました。

今月末で定年を迎えるんですが、その影響もありそうです。再雇用で給料は1/3以下になってしまいます。しかし税金は変わらないので、来年の5月まで殆ど手取りが無い状態。これなら無職のほうがマシという気がしないでもないです。

なんかもう少し考えて欲しいもんですけどね。やってらんないですよ。
そんなダウナーな気分なので模型も手に付かない状態でした。

どちらにしても老後の模型ライフは考え直さねばなりません。今まで以上にお金をかけないで楽しむ方法を考えるとしましょう。

で、軽便祭。

コロナのおかげで今年も軽便祭はtwitterでのエア開催になりました。
わたしも幾つか旧作を投稿したので、改めて説明します。

・美肥備工業株式会社専用線(びびびこうぎょうかぶしきがいしゃせんようせん)

2011年の作品で、その年のJAMでお披露目。とれいんやRMMのJAM紹介コーナーで掲載して頂いたほか、ネコパブの「ナローゲージ模型入門」にも掲載されました。

B4パネルにエンドレスを敷き、斜めに仕切って両面を全く異なる風景に仕上げたものです。

片方は断崖にある露天風呂の周囲を専用線が走っています。お風呂の中には裸の美女が2名。見えそうで見えない工夫をしてあります(笑) 唯一覗けるのが林の中からの覗き見で、そちら方面の趣味のかた?に受けたようです。

反対側は怪しげな工場。

ドラム缶を運ぶ工員の方々の中を列車が抜けていきます。こちら側は雨でぬかるんだ感じを表現してみました。丁度高島炭鉱の写真を見ていたので、それに随分影響されています。

車両は英国のエッチングキットを組み立てた2号機。

ラスティーという名前が付いていますが、英国のRuston&Hornsbyという会社の22/28HPという機関車のようです。トーマスにも出てきたみたいですので、割と有名なのかもしれません。

こちらで実物の動画が見られます。
丸窓が可愛らしいので、いずれOn18でリメイクしたいところ。

木造の車庫内に貼ってあるアグネス・ラムのポスターがポイントです。

もうひとつは、これも以前に作った朝倉軌道の流線形ガソリンカー。
こんなゲテモノを模型化したのは後にも先にも私くらいでしょうか?

製作当時は資料が少なくて難儀したのですが、最近になって幾つか新しいアングルの写真を手に入れたので、いつかリメイクしたい作品です。

この2つを旧作ですが公開したところ、そこそこの反応を頂きました。
古い物でも押入れに仕舞っておくのではなく、たまには虫干しも兼ねて公開するのも悪く無いですね。

他の方々の作品は全く見ていないので、これからじっくりと拝見させて頂きます。

今回も、このような機会を作って頂いた軽便祭事務局の皆様、ありがとうございました。

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ノス鉄を買ってみた。

トミーテックの新作ラインナップ、ノスタルジック鉄道コレクションが発売になったので、早速大人買いしてみました。

ラインナップは、国鉄EB10、キワ90タイプ、富井電鉄DB20(津軽DC20風)、富井電鉄ハフ(別府鉄道ハフ風)、富井電鉄ハの5形式と塗装違いのバリエーション。
EB10のバリエーションはバテロコタイプのものですが、シークレットがAB10になっているそうです。

まずは一番気になった津軽鉄道DCタイプを見てみます。

うーん、なんか細長いと思ったら、スケールに比べて全長が長いようです。なるほど。

秘蔵のZゲージ3軸ロッド動力をあてがうと丁度良い感じ。幅も17mmしかないので、そのまま「ねずきゅう」に入線出来そうです。長さを詰めてカッコよくしたいなあ。

動力車共通の下回りは、おそらくEB10のものなんでしょう。分解するとこんな感じ。エアタンクが取れるので、KATO動力との組み合わせも楽かな?と思って比べてみました。

ノス鉄のほうが一回り小さいですが、軸距は一緒。何とか入りそうです。カプラー取付が難しいですね。

続いてEB10と、そのバリエーションの富井化学工業バテロコ。モデルは霞ヶ浦通運のバテロコと思われます。これ、意外と良い感じ。シークレットのAB10とは窓回りが違うそうです。側面に〇〇通運の文字を入れたいですねえ。

そして動力車の最後がキワ90。そこそこ良く出来てますが、興味が無いのがピント合ってない所に如実に現れています(苦笑)これはパンタ載せて「ねずきゅう」入りかな?

最後に客車です。別府鉄道のハフっぽいやつ。もう1種類はどこの客車でしょうね?
台車見て萎えちゃいました。これじゃ貨車用だよねえ。二段リンクだし。まあ仕方ないか。

カプラーは片方にダミーのナックルが付いているんですが、連結できます。ただし全く首を振らないので、その分、カプラーポケットのほうが首を振る構造になっていました。これだと103Rは曲がれないですね。両方アーノルトでいいのにとか思っちゃいました。

そして今回一番のショック。この客車、ミニトリT3に牽かせたらカッコいいなと思っていたんですが、スケール全然合わない!!号泣!!

仕方ないので、改軌して「ねずきゅう」入りとなりそうです。もう少しオーバースケールで丁度良かったんですけどねえ、残念です。そんなことを思うのは私だけでしょうか?

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【On18】足尾のフォードっぽいやつ

HOナローを辞めてNナローに移行しましたが、日に日に老眼が進んでおり、いつまでNゲージの工作が出来るか分からないようになってきました。年を取るって嫌ですねえ。

以前から考えていた事ですが、中途半端なHOは辞めて大きいナローを小さなゲージで作り、小さなナローを大きなゲージで作っていこうと思います。

究極は1/35 16.5mmの2フィートなんですが、1/35はかなりの体力を必要とするので、今からでは難しいかもしれません。

大きなほうもスケールモデルをやる気は更々ないので、Nゲージのインフラを使い小型のクリッターを中心に模型化するという目的でOn18を選択しました。

同じ9mmの線路を使った大きめのナローという意味では、1/64にしてSナローという手もありますね。こちらはトミカのミニカーが使えますが、人形が絶望的に無いので諦めました。

***

一昨年作ったペアハンのドラム缶ロコの下回りが貧弱なので、アルモデルのロッド式動力に換装したらいい感じになりました。塗装待ち状態で2年もほったらかしなので、ゴールデンウィーク中に何とかしてやろうと思います。

ところが、この工作で元々ドラム缶ロコに付いていた「はこてつ動力」が余りました。これを使って簡単にもう一両機関車をでっち上げてやりましょう。

という事で、在庫棚を物色していたら、1/48の1.5tトラックのプラモデルを発見。これはロシアがライセンス生産したフォートA型で、ボンネットがそのままナローに転用できる優れもの。値段も1500円と比較的リーズナブルですし、人形が5体付いているのも有難いです。

そのままフォードトラックとして組んで、ストラクチャーのアクセサリーにしても良いでしょう。

フォードのボンネットというと頭に浮かぶのは「足尾のフォード」ですね。オリジナルは2フィートですが、これをアレンジしてOn18にしたいと思います。

足尾のフォードには幾つかのバリエーションがあったようで、自分の好みも含めて適当にアレンジしています。

台枠を含め車体はプラ板から作りました。リベットも伸ばしランナーを植え込み。軸箱のバネは真鍮線を丸めて作っています。

車体が軽いので鉛板をあちこちの隙間に埋め込んだので、そこそこの重量となりスローも利くようになりました。

小さな車両なのであっという間に出来上がり。ヘッドライトはフォードトラックに付いていたものを使っています。これ、点灯出来るようにしますかねえ?塗装後の宿題となりそうです。塗装は地味に黒一色かな?ドラム缶ロコをどうするかで悩み中。

ところが、塗装しようと思ったら雨だったので今週末にリスケ。その代わりディテールアップをしました。バタフライスクリーンみたいな小窓が付いている車両があったので、それを真似してみました。

キャブ内には「はこてつ動力」が出っ張るので、その上に運転手の上半身を接着して誤魔化します。Nゲージでは難しい人形の表情なども大型スケールになると表現可能になりますので、そのあたりも意識して作っていこうと思います。

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久々にTMSを買いました。

鉄道模型趣味952号を買って来ました。

952号という巻数に愕然とします。わたしが買いだしたのは300号の頃。そこからもう650号も出ているって事です。全部持ってる人いるんですかね?壁いっぱいになっちゃいそうです。

尤も、一度鉄道模型を辞めた時に大半を売ってしまい、今持っているTMSは献本も含めて40冊程度。半分が70年代によく読んでいたものを買い直したものです。

今月号を買ったのは、何と言っても品川営林署の記事。ナローをやっている人なら必読と思います。凄いですね。こういうの作りたかった(もう無理)。

続いて、表紙写真にもなっているNの工作記事「急行土佐」。Nゲージに見えません。大変参考になります。次の次くらいにジャンクの気動車再生をやろうと思っていますので、その参考にするつもりです。こんなフルディテールは真似できませんが。

阪堺電気「北天下茶屋駅」のセクションも素晴らしい出来で参考になります。ところが、作者のかたは急逝されてしまったとか。50代前半だったそうです。とても残念です。

風間さんの流山電鉄の写真も良いですねー。こういうの再現したいなあ。

「しまたろう鉄道」物語は力作。しかし、こういうのは難しいですね。否定ではありませんが、わたしの目指すものとのギャップを強く感じてしまいました。うまく言えないんですが、目指す方向の違いですね。非常に考え抜かれて作られたものと思いますので、そこは評価できるのですが、何だろうこの違和感。少し考えてみます。

※追記 違和感の原因が車両にあることが分かりました。わたしは自由形車両を考えてから物語を作るタイプ。物語が先で車両は後付けという事が無いのです。アプローチの違いでした。「違和感」にすぎないので、これはこれでありだと思います。そこは念のため。

気動車床下図鑑も参考になりました。

久々に読み応えのあるTMSでした。

***

ボチボチ工作も再開していますが、今回は秘密主義で(笑)

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【Nゲージ旧型国電】クモユニ81003 GMキット改造

こちらも2021春の荷電祭りにエントリーした作品で、GM製クモユニ81のキット改造です。前作とは異なり、比較的あっさりと仕上げました。

昨年作った大糸線4連に繋げて5両編成にしたいと思います。
早くレイアウトが欲しいなあ。

主な改造点

・車体側面の三角窓枠を表現。
・荷物ドア、郵便ドアを1段凹ませて立体感を出す。
・前面運行灯窓をタヴァサのパーツに変更。
・前面ジャンパ栓受け、ベンチレーターの加工。
・車内仕切り板の設置。

使用したパーツ(主なもの)

・GM クモユニ81車体キット
・GM DT16型台車
・GM PS13パンタグラフ
・TOMIX TNカプラー JC0349&0381
・GM 荷物電車用インレタ
・ボナファイデ 荷物電車用インレタ
・GM 青22号/淡緑1号
・ジェイズ スエード調塗料

トータルコスト:3000円程度

製作期間 2021年1月~2月

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【Nゲージ旧型国電】クモユニ74000 GMキット改造

「2021春の荷電祭り」にエントリーした作品になります。

70年代、東海道線を走っていた荷物電車を再現してみました。
GM製クモユニ74のキット改造です。

片側の荷物ドア開閉のギミックと、それによって見えてしまう室内の作りこみを実施しました。
内装は郵便棚も作りたいところです。あと、運転士も載せたいですねえ。

二丁パンタが格好いいです。晩年の、片側だけPS16に換装されたスタイルにしてあります。厳密には、荷物ドアの保護棒を増やす必要があるのですが、それは省略しています。

Nゲージでここまで作りこんだのは初めてです。老眼で、ほとんど見えない中、心眼を駆使して頑張りました(笑)
デジカメで接写すると粗ばかり目立ちますが、肉眼では良く分からないので満足しています。
113系を仕上げて先頭に立たせてあげたいですね。お立ち台を作り始めたのですが、完成はいつになるのやら?

****

工作メモ

主な改造点

・乗務員ドアまわりをGMクモハ123用に付け替え。
・荷物ドア、郵便ドアを1段凹ませて立体感を出す。
・片側の荷物ドアを開閉式に。
・屋根上配管追加。
・ヘッドライトに穴を開けて加工。
・列車種別表示窓を加工。
・デフロスタ、ワイパーにエッチングパーツを使用。
・台車にダミーモーターと排障器、スピードメーターを追加。
・カプラーをボディマウントTN化。
・床下機器の配置をそれらしく変更。
・床下配線を空気側のみに実施。
・乗務員ステップを追加。
・内装表現。

使用したパーツ(主なもの)

・GM クモユニ74車体 キット
・GM クモハ123車体 バルクパーツ
・GM DT13型台車
・GM PS13&PS16パンタグラフ
・TOMIX TNカプラー JC0349
・東京堂 クモニ83用配管セット
・タヴァサ エッチングパーツ(デフロスタ等)
・GM 荷物電車用インレタ
・ボナファイデ 荷物電車用インレタ
・GM 緑2号/黄かん色/淡緑1号
・ジェイズ スエード調塗料

トータルコスト:4000円程度

製作期間 2020年11月~2021年2月

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鉄コレ新製品70系レビュー

鉄コレで久々の旧型国電が出ましたので買ってみました。

福塩線70系4両と70系新潟色6両です。お財布に超厳しいですねえ。

さて、まずは福塩線の300番台を見てみましょう。以前出ていた中央西線、阪和色の300番台がコレジャナイ感たっぷりだったので、どれくらい改善されているか興味津々だったのですが、、、

コレジャナイ感満載です(ガックリ)。

先頭車は関西型の一体型手すりがモールドされているんですが、これがかなり大げさ。萎えます。中央西線との差はそこだけのようです。

さらに側面のアルミサッシが酷い。窓間の縦枠が広すぎるのと、アルミサッシの縦枠表現が太すぎるので全金車の軽快感が完全にスポイルされてしまっています。

これ、前回モデルもそうだったんですけど、基本金型が普通車と一緒なんでしょうねえ。特に窓枠。だからこう作らざるを得なかった。鉄コレだから仕方ないと言えば仕方ないんですが、運転台助手席側の三角窓がきちんとHゴム仕様になっていたりしますので、やりゃあ出来た可能性が高いです。惜しいですな。

ここの改造は至難の業となりそうですが、いずれやらねばなりますまい。

アルミサッシ窓で目立つ二段窓表現も無いですし、やられた感たっぷりになってしまいました。

それでもGMキットから全金車を自作するよりは遥かに楽ですので、何とかしたいと思います。

そうそう、このセットには余計なお立ち台が付いていませんでした。

あれ、捨てるだけだったので有難いですね。車体底に番号が書いてあり、ブリスターパック側にも同じ番号がモールドされていますので、そこに収めるようになっています。これは改善点と考えておきましょう。

***

続いては新潟色6連。

何でこのラインナップなのか。企画者をトコトン問い詰めたい(苦笑)

片方の先頭車は新津工場製のクハ75です。前回品とは前面のキャンバス抑えの形状が違います。そこだけ。向かって左が今回の製品です。

もう片方は1両だけ存在した全金車のクハ76304。前面の手すり以外福塩線とまるで同じです。困ったもんです。まあ、福塩線を作るからこいつにしたんでしょうけど、どうせなら木枠前面の76079とか、元クロハ59のクハ68011、元半流クハ55のクハ68092、クハ47改造のクハ68200とか、色々あるでしょうに。

まあ、いずれも他の鉄コレ車両から改造出来ますので、そのうち重い腰を上げなければならないようです。

全金車とは逆に、鋼製車のほうは窓枠が細すぎます。特に横桟が細くてこっちのほうがアルミサッシみたいです。それが余計に違和感を感じさせてしまいます。ここは修正難しいので困ったもんです。

**

改造するなら窓枠ですねえ。

画像のみでシミュレーションしてみました。福塩線300番台です。右半分を加工しています。

これよこれ!300番台はこうでなくっちゃ。窓間の縦桟を細目に削り、アルミサッシは作り直しですかね。超めんどくせえ。

新潟色は逆に横桟を太くします。こちらも右半分だけ加工しました。やっぱりこれですよねえ。窓枠だけプラ板で作り直しでしょうか。困ったなあw

それでも、鉄コレ旧型国電の新車は有難いですね。出来れば73系や80系も出して欲しいのですが、73系はTOMIXでかなり出しているので難しいでしょうか?

73系なんて何百両あってもいいので(笑)、死ぬほど作って欲しいんですがねえ。もし鉄コレで作るなら、クモハ73の500番台、後ろパンタの600番台、御殿場線の900か902。モハ72のアルミサッシ車、920番台。クハ79は全面傾斜窓の300番台、全金920番台、サハ78のサッシ付きあたりがあると、GMと被らず各型式の作り分けが可能になります(笑)

是非ご検討願いたく(笑)

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2021春の荷電祭 クモユニ81を作る

荷電祭りでは、もう一両、クモユニ81を作ろうと思います。
クモニ83100を含めて、凄腕モデラーさんたちが凄い作品を作られていますので、わたしはそんなにディテールアップはせず、素材のGMキットを活かしたものに仕上げたいと思います。やりたくても超精密化は無理なので、自分に合ったスタイルで、やれることをやるというのが良いと思います。

で、GMキットを買ってきました。割と最近の作品なので、屋根上のディテールが一通りそろっています。これはこのまま使いましょう。

気になるところだけを加工します。

まずは、荷物ドア。クモユニ74でもそうでしたが奥行きが足りません。そこでドアをギリギリのところでくり抜き、くり抜いたドアにプラ板で枠を接着し、この状態で元の位置に接着すると、ボディの厚み分の奥行きが出て良い感じになります。

この部分は、床板に干渉しますので、床板側も欠き取ってください。床板を欠き取ることで方向が決まり、逆にはめることも無くなります。

前面は何故か運行窓がHゴム支持になっています。クモユニ81でHゴム化されたのは無かったと思いますので、削ってタヴァサのパーツを付けました。出来るだけ市販のディテールアップパーツは使いたくないのですが、ここはやむをえません。

大糸線の003にしますので、塗分けラインの凸モールドを削りました。第2エンド側のジャンパ栓受け形状が変なので、他のキットから削り取って移植したのですが、大きすぎて変な感じになっちゃいました。難しいですね。

同様に第一エンドの向かって左側にもジャンパ栓受けを付けておきます。
そのほか、モールドの甘いベンチレーターをプラ片で貼り直し。タイフォンカバーとテールライト形状も気になりますが、それを弄ると際限が無くなるので今回は辞めておきます。

その代わり、ヘッドライトにこだわることにしました。すり鉢型に凹みを付け、真中に0.3mmの穴を開けておきます。ここのディテールは塗装後に実施します。

GMの70系/80系は三角窓に窓枠表現がありません。ここも気になりますので、加工しました。

側板の三角窓の厚みを薄く削り、そこにプラ板から切った窓枠を貼り付けます。前面パーツの横もプラ板が当たるところを薄く削り、はめ合わせて調整しながらさらに削っていきます。

うまく接合出来たら車体を組み立てます。前面の方向と側板の方向が決まっていますので間違えないようにしながら、平行と直角に注意して接着。箱になったら屋根板を取付け。
下回りは先ほどのドアの凹み分をカットしただけで、あとはそのままです。大糸線では第2エンド側を列車の先頭に向けてつなぎますので、こちら側だけをボディマウントのTNカプラーにして、第1エンド側は台車マウントにしました。

動力は入れませんので、これで完成です。

が、クモユニ74を作った時に内装を表現したんですが、クモユニ81もスカスカの車内が気になってしまいました。そこで、プラ板から仕切板のみ切り出して接着しています。シルエットで見た時に意外と目立ちますので、車内の仕切り表現は今後も続けようと思います。

屋根上のパーツは塗装後に接着です。なので、これでだいたい完成となりました。2ヵ月(実質は1ヵ月ですが)掛かった74に比べて1週間で完成。早く作りゃいいってもんでもないんですが、少し慣れてきて歩留まり率が上がってきた感じはあります。

やっぱり模型は作り続けていないとダメですね。

あとは下地仕上げをして、塗装という段取りになります。

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2021春の荷電祭 クモユニ74を作る(4)

さて、そろそろいい加減に完成させないとドツボに嵌っていきますので、適当な所で切り上げたいと思います。

カプラーはボディマウントのTNカプラーを奢りました。これ高いですね。2個セットかと思ったら1個でこの値段ですか!参ったな。

中間車は台車マウントのTNカプラーにしているんですが、今後は先頭車も台車マウントにするかなあ?

さて、クモユニ74の0番台は他の旧型国電とは違って111/113系としか併結出来ません。新性能電車と連結して総括制御できるようにするため、電気系・空気系とも新性能国電と同じ仕様になっています。そのためか、床下の配管が目立つんですね。

特に空気系の配管が目立ちます。これは何とかしたい。

そこで0.3mmの真鍮線をハンダ付けしてそれらしく仕上げました。ただ、こういう細かい加工は目が追い付きませんので、あくまでも雰囲気重視としています。

エンドの空気管以上に目立つのが側面の配管で、こちらも0.3mmの真鍮線に支柱をハンダ付けして下回りに植え込みました。

しかし、Nゲージは真横や斜め下から見る機会が少なく、このように写真で撮ると目立ちますが、実際には全然目立ちません。

もう絶対やらない(苦笑)

最後に乗務員ドアの下のステップを取り付けます。これもエッチングパーツとかは使わず、0.3mm線から自作しました。角が甘いですけど、これで良いのです。これが私の模型です。

まあ、こんなもんだ。

最後にプラ板から内装の仕切りを作りました。これは簡単に仕上げていますが、何のディテールも付いていないものでも仕切りがあると結構違います。

さて、そんなわけで2ヶ月悪戦苦闘したクモユニ74も、ようやく加工が完了しました。下地処理と塗装はまとめて実施しますので、もう一両公約しているクモユニ81に移りたいと思います。

今度はそんなに凝らないつもりですが、さてどうなることやら?

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2021春の荷電祭 クモユニ74を作る(3)

いつの間にか2021年になってしまっていました。
本年もよろしくお願い致します。

さて、昨年末から仕掛中だったクモユニ74の製作を進めましょう。

鬼門の屋根配線。どうも苦手です。
HO時代はそうでも無かったのですが、Nになると細かすぎて。しかも0.3mm線では太かったりします。それ以上細い線はトラウマがあって使いたくないのです(0.2mmのドリルをあっという間に折った悲劇から立ち直れない)

仕方ないので0.3mm線を使うのですが、GMの板キットは武骨なディテールなので、むしろ0.3mmくらい太いほうが似合いそうです。

ところで先日、ヤフオクで買ったジャンクの中に、クモニ83用の屋根配線エッチング板というのがありました。これ、接着するだけでOKなので大変便利なのですが、板厚が薄すぎて立体感に欠けます。そこで、これを下地にしてその上から0.3mm線を貼って立体感を出そうと考えました。

空気作用管はそのまま使います。これは便利。あっという間に出来上がり。

一方、パンタ後方に延びる母線はちょっと特殊な形状をしていて、これがクモユニのチャームポイント?のひとつになっています。

最初は普通に0.5mm線を貼りつけて、0.3mm線を押さえにしていたのですが、横から見た詳細な写真を見ると、母線は台座の上に乗っていて、屋根から浮き上がっていました。これはちゃんと作りたいので、一旦作った母線を剥がし、プラの細板から切り出した台座を接着。その上に改めて0.5mm線を貼りつけて表現しました。

避雷器の台などもプラ板加工です。ランボードはそのまま付けると屋根カーブに合わせて斜めになってしまうので、外側に0.3mmプラ板を貼って嵩上げし、水平が出るようにしました。

***

ドアを開閉式にしたので、室内もそれなりに作る必要があります。
床板はフラットにしなければならないので、モーター用に段になっている床板の出っ張りと、ウエイト押さえを切り取り、フラットにします。
その上からエバーグリーンの一番細かい筋板を切り出し、床板に見立てて接着しました。

ウエイト不足になりますので、床下のモールドを削ってウェイトを貼りつけます。そのままの長さだと台車に干渉してしまうので、1cmほど短く切るのですが、ウェイトは固い金属(鉄?)を使っているようで、通常の軽金属用の糸鋸歯ではなかなか切れません。
こういう時のために鉄工用の鋸を買おうと思っているのですが、いつも忘れます。仕方ないので軽金属用の鋸で削るように切っていきました。

カプラーはボディマウントのTNカプラーにするので、台車側のカプラー受けをカットするのですが、何となく物足りない。モーター車なのにモーターが無いのでスカスカです。
ダミーモーター付けるのはやり過ぎ?と思いましたが、勢いがついてしまっています。
プラ板を加工してデッチ上げてみましたが、意外とイケるのでダミーモーターを作る事になってしまいました。

そうなると排障器なんかも要りますね。ここは簡単に真鍮線を組み合わせて表現するにとどめました。スーパーディテールではなく、あるものがそれらしく付いているという感じです。精密なスケールモデルを作っているわけではないので、これで充分と思います。

ここまでやってしまうと、もう少し凝らないとつり合いが取れません。それはまた次回。

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