「時速30キロの超スローボール」
高橋 重行
投手 右上手投右打
通算成績:121勝135敗8S 通算防御率:3.41 (実働16年)
新人王(64年)
経歴:大洋(62-80年)
背番号:40(62-63年)-11(64-72年)-33(73-80年)
64年度の新人王である。
この年はあと1勝出来れば優勝できたという非常に残念な年だったのだが、60年代の活躍は当方全く記憶にない。
高橋を意識するようになったのは横浜移転後の78年ごろからで、当時使われ始めたスピードガンで、「時速30キロを出す」と豪語した頃からだ。
ぽーんと投げる山なりの超スローボールで打者のタイミングをずらそうとしたようだが、金田じゃあるまいし、そもそも120キロがせいぜいのピッチャーでは、スローボールなんぞホームランボールにしかならないではないか。
そんなへろへろ球しか投げられない割にはそこそこ活躍した。
珍記録としては、77年6月13日の対巨人戦において、9回、淡口の代走に起用された松本が、その回の猛攻で打者一巡、変わったばかりの高橋重行からホームランを打ち、代走で出たイニングで本塁打を打たれるという珍記録がある。
引退後は阪神の投手コーチに抜擢され、日本一に貢献したのが記憶に残っている。
こんな愉快な高橋重行なのに、カルビーは冷たい。全くカード化されていない。噴飯ものである。
高橋の勇姿は唯一、タカラのカードで拝めるのみ。
2006.5.30改定