はじめに
昔から天邪鬼な性格で、他人がやっているものと違うことをやりたいという欲求が人一倍強くありました。
そもそも鉄道模型でナローゲージを始めたのも、そんなことがきっかけです。
21世紀になり、ネットで情報交換を始めて「軽便祭」というものを知り、参加し始めてから10年が経過しました。
ある意味、日本におけるナローゲージ界の頂点ともいうべきお祭りで、ありとあらゆる製品やレイアウト、サークルが参加しています。
大きいものではGゲージから、小さいものではHOn2まで、様々なサイズの作品が一堂に会するイベントは他にありません。
ところで、昨年の軽便祭に参加して、あれっ?と思ったことがひとつだけありました。
これだけ種々雑多な車両やレイアウトが揃っているのに、ひとつ足りないものがあることに気が付きました。
Nナローです。
1/150 6.5mmというスケールとゲージでナローの車両を作るのは、老眼にはチョイト厳しいということもあるでしょう。
あまりにも小さすぎて無くしてしまうなんてこともあるのかもしれません。
Nナローの製品は、ワールド工芸、トーマモデルワークスが幾つか発売していましたが、そんなに売れなかったんでしょうね。尻すぼみっぽい感じになってしまって、最近ではトンと話を聞きません。
トミーから出た下津井も後が続きませんでしたね。
詳しくは本編に譲りますが、Nゲージ旧型国電のレイアウトプランが呆気なく消滅し、作りかけのものだけは何とか完成させようかなと思っていたのですが、、、
気が付いた時には、カッターナイフでGMキットが八つ裂きにされていました。切り裂きジャックの降臨です。
哀れ前面、側面、屋根まで唐竹割りでバラバラにされたクモハ42。
そこから再生作業が始まりました。フランケンシュタインか、はたまたブラックジャックか。
そうやって出来上がったのがNナローの軽便電車でした。
下回りには、10年前に買っておいたアキアの動力車がドンピシャ。
こうして、私のNナローが始まったのです。
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そんなわけで、このサイトでは、自由形Nナローの作品紹介を中心に、鉄道模型とそれにまつわる模型の制作記事を書いています。
お気楽モデラーなので、細かいツッコミはご容赦願います。
2020年吉日 雀坊こと飯盛 大