さよなら「マッコウクジラ」

といっても、先日大阪湾に流れ着いた本物の鯨ではありません。

去る1月19日に、元営団地下鉄3000系、現長野電鉄3500系が引退したのだそうです。

銀色のセミステンレス車体で、先頭部の広いオデコが特徴です。このデザインから「マッコウクジラ」と呼ばれて親しまれてきました。
営団地下鉄時代には日比谷線で活躍。地下鉄車両特有の、小さなドア窓がダサくて、子供時代にはそんなに好きではありませんでした(苦笑)。日比谷線にはあまり乗る機会がなく、馴染みが薄かったというのもあると思います。

東武伊勢崎線、東急東横線と3社乗り入れを行っており、北は東武動物公園、南は菊名まで走っていたので、伊勢崎線や東横線でも良く見かけた車両です。特に同じセミステンレスの東急の6000系と並んだ姿は、両車ともに癖のある個性を感じさせました。

80年代後半からの営団地下鉄の冷房化に伴い、多くの車両が長野電鉄に譲渡され、それまでの「赤ガエル」こと長野電鉄2500系(旧東急5000系)を置き換え、新しい長野電鉄の顔になりました。

仕事で長野へ訪問する機会が増え、長野電鉄沿線にも良く行ったので、私にとっては日比谷線よりも長野電鉄の印象が強い車両でした。

本線、屋代線ともに八面六臂の活躍だった3500系ですが、末期には信州中野-湯田中間の定期列車として使われていました。2両編成でリンゴ畑の中を縫っていく姿が微笑ましく感じられたものです。

車内のファンデリアカバーには営団地下鉄マークが残っていました。

こちらは今は無き屋代線。出張で長野に行ったときによく利用しました。お客さんのところで「長電で来た」っていうとビックリされたものです(苦笑)。

模型では、鉄コレから出ていた3両編成の長電3600系を持っていますが、2両編成の3500系のほうも欲しいです。

なんだかんだ言いながら、私鉄車両では結構好きな車両になっていました。無くなったのは残念ですが、これも時代の流れでしょうか。

Share this...

大井川鐡道の古い電車

今日は仕事の合間に先日スキャンした古い写真のレストアをしていました。
カビが凄くて相変らず凄い写真ですが、出来る限り復元してみたので、ご笑覧ください。

まずは、大井川鐡道モハ305。こいつは元富士身延のモハ113です。この電車、妙に好きなんですよね。弘南鉄道にも居ました。模型化して欲しい車両のひとつ。

続いて、クハ6050。元北陸鉄道のクハ6050です。上の富士身延とペアを組んでいました。これは鉄コレになっていましたね。

最後は木造電車のモハ301。なんとも凄い色ですね。元鉄道省デハ33500という古豪ですが、この時点ですでに休車扱いでした。IORI工房さんで模型化されるかな?

この時は、クラウス15号の運転を行っていたので、その時の写真も撮ってありますが、それはまた次の機会に。

Share this...

茅ケ崎のDD12

梅雨に入ってしまい、塗装関係が出来なくなりました。レイアウトのほうも塗装や道路関係の製作を行う予定でしたので、少しの間延期です。

そこで、というわけでもないのですが、部屋を整理していたら出てきた古いネガをスキャンしています。

まずは最初期の写真から公開していこうと思います。カメラがハーフサイズのオリンパスペンEE2であることと、小学生の撮影したものですので、撮影クオリティは無視してください。あと、ビネガーシンドロームやネガ保管状況の悪さなどもあって、ネガの状態が最悪です。色再現とか凄い事になっていますが、ご了承下さい。

さて、第1回目は、多少センセーショナルな写真からご披露しましょう。時は1970年代前半。茅ケ崎機関区の風景です。

当時の最新鋭機DE10と、主力機DD13

公開展示会とかではなく、勝手に入って撮影したものです(笑)
昔は結構平気だったんですよね。数回訪問していますが、一度は職員さんに見つかってしまい、叱られるかと思ったら、いたずらしない事と、次に来た時は必ず事務所に声をかけるように言われて、DD13の運転台に入れて貰ったりしました。大らかな時代でしたね。
ベルの付いた電柱とか、ストラクチャー製作にも役立ちそうな写真と思います。(※ベルではなくて照明の傘のようです。照明柱ですね。ご指摘頂きまして、ありがとうございます。)

茅ケ崎機関区には貨物輸送のディーゼル機関車の他、相模線のディーゼルカーも居ました。写真後方にキハ10系らしき車両が写っています。奥の機関庫の脇には、ダブルルーフで三軸ボギーの救援車、スエ38が居たのです。その写真も撮っているはずですが見当たりません。

で、ここにはまだ転車台なんかも残っていたのですが、主力の機関車たちの後方に、休車中の機関車が何両か並んでいました。それがDD12です。

資料によれば1972年に休車、74年に廃車されたとありますので、この写真は73年ごろと思います。既にナンバープレートは外されていました。全5両が茅ケ崎で休車扱いになっています。

アメリカンスタイル丸出しの機関車ですが、元々は進駐軍が持ち込んだ機関車だそうで、当初の形式はUS ARMY 8500形でした。GE製の電気式ディーゼル機関車です。

カラー写真は、あまり見かけたことがないので貴重ではないでしょうか。国鉄色が意外と似合っています。この写真、DD12のデッキから撮影していますので、さらに貴重ですね。

模型ではHOでムサシノモデル、ホビーモデルが出していたほか、Nではワールド工芸が模型化しています。何故かフリーの3軸でマイクロエースからもDD12タイプというのが出ていました。

数量の貨車を牽引するのが似合っていますので、小型レイアウトには最適だと思います。もう少し模型化して欲しい機関車です。(アメリカにも売れると思いますよ?w)

Share this...