Nゲージレイアウトの製作(4) デッキガーダーを作る。

さて、新年一発目の工作は久々にNゲージレイアウトを弄ります。昨年暮れは車両ばかりやっていたのですが、そろそろレイアウトの方も本腰を入れないと完成しなくなりそうです。

駅側から見て右上のコーナーには、旧レイアウトで作った橋脚があるんですが、ナロー用だったので木造橋脚でした。これでは具合が悪いので、市販のデッキガーダーを買って来ました。

KATOのものはカーブ対応がありますので、それにします。ガーダーの色は悩んだ末にグレーを選択。これを3個繋げて丁度良い感じ。橋脚は丸型が用意されていますが、出来れば楕円形が使いたい。となると、橋脚はTOMIX製を使ってハイブリッド?鉄橋を作るしかありません。

TOMIXの橋脚はパーツを重ねて高さを調整できるようになっていて良いのですが、その分、重ね部分の出っ張りが実感を損ねてしまいます。そこで、出っ張りを削って全体をグレーで塗ってみました。側面はレンガ張りなので、元のカラーのままウェザリングで調整。

ここにKATOの単線用架線柱の橋脚基部を接着し、架線柱を差し込めば出来上がり。

早速レイアウトに設置してみます。まあ、こんなもんか。

接地する部分は周囲を紙粘土で固めておきます。ここら辺のディテールアップは最後にまとめて実施の予定。

架線柱は基部に差し込んであるだけですので、抜けば非電化になります。このあたりはボシさんのレイアウトを参考にして、電化/非電化両方に対応できるようにする予定。

 

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ストラクチャーの製作 信号と踏切

来週の軽便祭に向けて、ラストスパートをかけています。

ひとつくらいギミックが欲しいなと思って、信号と踏切を点灯させることにしました。

信号はレイアウト中央に位置する十字路に配置します。車が走るわけではないので、赤にしておいたほうが良いだろうという事で、赤のLEDを仕込みました。永遠に赤しか灯らない信号機です。

抵抗を入れて6V~9Vくらいで光るようにしてあります。LEDだと光り過ぎなので、パワーパックで適当に減光しながら調整しています。

お次は踏切。これが大変でした。

どうせならちゃんと点滅させたい。音も出したいと思って色々探してみると、マイクロ電子サービスの製品がありました。

https://www.mes-ekit.com/?pid=27345255 Nゲージ踏切キット

音も出ますし、音は4種類から選べます。価格もリーズナブルなのでこれにしました。

が、こいつが一苦労。

LEDは極小チップが2種類添付されています。1005サイズは小さすぎて、とてもリード線のハンダ付けなど出来そうにありません。みんなどうやってんですかね?

仕方ないので、少し大きめの1608サイズを使いました。これも極小っていやあ極小なので、ハンダ付けは至難の技でしたが、何とか4つ組み立てることが出来ました。
ちなみに予備が1個ついています。1005サイズは1個無くしてしまいました。もう二度と見つからないでしょう(苦笑)

プリント基板は専用のものが付いていますので、取り付け方向を間違えないようにするのと、ハンダの盛り過ぎに注意すれば工作は簡単です。

踏切本体は津川のものを使いました。1.5φの穴を開けて、裏側からLEDを嵌めます。光量があるのでシッカリはめ込まなくても大丈夫。

エポキシ接着剤とゴム系を併用して固定し、乾燥したらレイアウトに組み込みました。

付属のスピーカーはレイアウトボードに直付け。そこそこ共鳴しますので、特にサウンド用の穴などを開けなくても大丈夫でした。

配線を完了して、いざ!点灯!!

見事に同期しながら点滅しました。音も良い感じです。

お披露目は、来週末のエア軽便祭をお待ちください。

2020エア軽便祭のご案内はこちらから。

https://keibenfes.exblog.jp/240398573/

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ねずきゅうレイアウト 第一次工期完了

今年の2月から作り始めていたNナローのレイアウト「ねずきゅう」の第一次工期が完了しました。

第一次とは、一通りのシーナリィとストラクチャーが完成したことを言います。
40年前のレイアウトでしたら、立派な完成品だと思いますが、時代は2020年、電飾のひとつも付けたいですし、もう少し解像度を上げていきたいと思っています。特に電車の走るレイアウトですから架線柱も付けたいところです。

それらの工程を第二次として作っていきますが、まずは何とかお披露目出来る状態になりましたので、その全貌を紹介したいと思います。

***

サイズはA2版。420×594mmです。ここに目いっぱいの大きさでエンドレスを敷き、延長を想定して両側に分岐させたΩ型の線路配置となっています。

上から見るとこんな感じです。かなり狭いレイアウトですが、少しでも大きく見えるような工夫をしてみました。

駅周辺

駅は最も力を入れたストラクチャーです。片面式の無人駅「宇佐木駅」はジオコレのカーブホームとGMの跨線橋、Y字屋根のホームなどから作りました。

ホームの対面にはアパートが建ち、洗濯物が並んでいます。多少、プライバシーの侵害になりそうなんで、目隠しに看板を立てたいところですね。

開かずの踏切脇には薬局、その反対側には喫茶店、手前には不動産屋のストラクチャーがあり、ここも見どころのひとつです。

直線部

駅を過ぎると板塀の脇を抜けていきます。

GMのサイコロ住宅が並び、ジオコレの文化住宅、さんけいのサツキとメイの家と、三様のストラクチャーを抜けて竹林に入っていきます。

竹林

サツキとメイの家を回るように竹林が並び、その中を電車が駆け抜けていきます。ここは大きさの割には雄大な感じが出せたのではないかと思います。

そこからもうひとつの踏切を抜けて切り通しに入ります。その踏切から見た街中の様子。長手方向に道路を敷き、曲線ではなく「くの字」に曲げたので奥行きを感じるようになりました。ちょっとした工夫です。

切通し

踏切を渡ると第4コーナー、切通しです。

神社と墓地の間を縫って軽便電車が走って行きます。

神社

神社はこのレイアウト最大のストラクチャー。ジオコレのキットそのままですが、おみくじ売り場と御神木を付けたいと思っています。

裏ストレート

最後の見どころは裏ストレート。神社の隣に少し嵩上げした公園があり、桜が一本立っています。

これは木草BUNKOさんのもの。ワンポイントのアクセサリーになって風景が締まった感じがします。満開の桜ですので、木の下で花見でもしたい気分です(笑)

これで1周しました。時間にして約20秒の周回です。小さなレイアウトですが、色々な情景を盛り込むことが出来ました。
最後にレイアウトの真ん中はメインストリート。沢山の商店が並びます。

A2サイズの中に、詰め込むだけ詰め込んでみましたが、それぞれが破綻のないように繋げていく事に苦心しています。

駅名看板とか、幾つか付け忘れていますので、それを仕上げて軽便祭でお披露目と思ったのですが、コロナで中止になってしまい残念です。

エア軽便祭がありますので、それまでにもう少し解像度を上げて、車両も整備していきたいと思います。

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レイアウト製作に最適な粘土「ウッドフォルモ」のご紹介

Nナローレイアウト「ねずきゅう」の製作も佳境に入って来ました。

今回は、新しい素材ながらレイアウト作りに最適と思われる粘土をご紹介。

レイアウトの地面製作には、プラスターを使うのが一般的です。ただ、こいつはセメントなので使い方にちょっと工夫が必要です。
パイクとか小型のレイアウトでは、持ち運び等を考えると重くなってしまうプラスターはあまり使いたくありません。

そこで、粘土を使っていました。フォルモやファンドという商品名の石紛粘土です。
紙粘土のように収縮せず、乾燥すると軽くなるので結構便利ですが、真っ白なので固着後は必ず塗装が必要です。

あと、やっぱり石の粉なのでそこそこ重量があります。

何かもっと別の素材が無いだろうかと画材屋を物色していて、あれ?っと思ったのがこれです。

思いっきりAmazonのリンクを貼っておきますが(笑)、ウッドフォルモという粘土。

木を素材とした木製粘土です。
軽くてよさげな感じですし、色合いも悪く無い。これ、塗らないでも土の表現できるんじゃね?と、思って早速使ってみました。

こんな感じです。この時期、湿度が高いので乾燥するのに2~3日掛りましたが、見事に黄土色。単調ではありますが、そのままでも何とか地面に見えないこともないですね。

ここにちょっと着色したりターフを撒いたりすれば、簡単なパイクだったらそこそこ見栄えがするんじゃないでしょうか?
後は着色したバラストを撒くだけで、それっぽい地面の完成です。これは便利ですよ。
何より、木製ですので軽いのが良いですね。さらに環境にやさしい上に、当然ですが木の香りがします。工作中にフィトンチッドが出て癒し効果もあります(笑)

適度なざらつきがあるので、地面っぽい感じを強調してくれます。普通の粘土だとすべすべになっちゃうので、使い分けすると面白いかもしれません。グレーに塗ればアスファルト表現もバッチリです!

是非、使ってみてください。

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ストラクチャーの製作 駅を作る(1)

いよいよレイアウトのハイライト、駅を作っていきます。

スペースの関係からカーブホームになりました。ジオコレの駅Dセットを買って来まして、高さを下げ、カーブに合わせて曲げました。

カーブの曲線半径が違うので段付きになってしまっていますが、まあまあ誤魔化せそうな感じ。
駅入口は駅Dのパーツの一部だけを使って無人駅風にしてあります。

上屋はGMの跨線橋とY字屋根のホームのパーツを適当に組み合わせて、対向式ホームの上屋っぽいのを作ってみました。

これをホーム上に載せて位置決めしながら、次のブロックを作っていきます。上屋は直線、ホームは曲線なので位置決めの塩梅が難しかったです。

形が決まったら塗装し、いつもの通り写真製版で作った看板とポスターを貼っていきました。ポスターは超個人的趣味で宮崎美子のミノルタX-7と、DISCOVER JAPANの70年代ポスターを貼ったのですが、国鉄でもないのにDISCOVER JAPANは無かったですね。

ベンチにはよくあるアイスクリームや牛乳の看板を付けています。これ、だいたい乳製品なんですよね。どういう意図があったんでしょうか?

駅名票は、支柱に青地に白でひらがなの駅名、屋根から吊るすタイプのものも一つ作りました。

根津急宇佐木駅です。駅名は十二支から採用することにしました。この駅はまんまウサギです。以前作った駅前の不動産屋も宇佐木不動産。神社も宇佐木神社になりました。

こんな感じに仕上がって、まずは想定通りです。あとは、表側の駅名看板を設置して、駅周辺のストラクチャーを作っていきます。

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バラスト散布

今回のレイアウトは初めての事ばかりで結構戸惑っています。

レールは全てロクハンの道床付きを使ったので、バラストのモールドがあります。これをレイアウトに敷設したとき、バラストはどうやって散布すれば良いのかな?と思いました。今までHOでは篠原やPECOのレールしか使ったことがなく、この手の道床付きは初めての経験なのです。

友人たちに聞いてみると、そのまま上からバラストを撒いても大丈夫とのこと。とりあえずテスト用のお立ち台を作ってみました。

ここにとりあえずバラストを散布してみます。

バラストのモールドと枕木の間に段差がありますので、細かいバラストなら埋まって実感的になりそうです。と、ここで気が付きました。ナローの線路なので、バラストは半分くらい土に埋まっているほうが、より実感的じゃないだろうか?

そう思ったので、紙粘土にバラストを混ぜて、これを刷り込むようにして地面を作成してみました。

結果は上々で、これに着色していきます。
色は単色になるのは良くないので、4色くらいを使います。茶系とグレー系、ダークイエロー、カーキなどを適宜に混ぜながら塗りました。

均一にしないで塗ることで実感的になっていきますが、こういうのは結構センスを要求されますね。実物をよく見ることが大切ではないかと思います。

並行して、線路わきに草など植えつつ、最後はターフを撒いて枕木を隠していきます。

全部隠れちゃった所も出来ました。多少やりすぎたかな?

駅周辺やポイントまわりは整備された雰囲気にしたほうが良いので、少し工法と塗装法を変えて作る予定です。

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ランナーで木を作る。

さて、神社の裏側に木を植えるのですが、木は自作することにしました。
自作と言っても簡単にちゃちゃっとやります。

用意するものは、プラキットを作ったときに余るランナーと、KATOのフォーリッジというスポンジの塊です。
ランナー、大量に余りますよね。今回、GMの板キットを加工しているからなのですが、それ以外にもプラモデルを作ると山のようにランナーが余ります。何となく捨てられなくて大量に余っているので、これを何とか活用してみようという算段です。

まずはランナーを適当に切断して、根元の幹の所にカッターナイフで傷をつけ、木の幹っぽい感じにします。

オリーブドラブを雑に塗って乾かします。

幹にゴム系接着剤をタップリ塗って、フォーリッジを雑にくっつけると、あっという間に灌木の出来上がり!

もう少し茂った感じにしたい時は、ランナーを短めに切り、端をライターで炙って柔らかくして幹に貼り付けます。こんな感じで枝を表現してからフォーリッジを付けると広がりが出せます。

HOクラスだと難しいですが、Nスケールだとこんなもんで充分な感じがします。

早速、神社の裏手に立ててみましょう。

おっ、良い感じ。

コツは、惜しげもなくフォーリッジを付けまくること。こんもりとした感じにならないとダメです。枝の見えるような木が作りたい場合には、もう少しちゃんとした枝を用意しないとダメですが、枝が見えないくらい茂っている木を作りたい時は、こんなものでも充分実感的になると思います。接着剤は木工用とかを適宜併用してください。

一気に5本ほど作成し、神社の裏手にこんもりとした鎮守の森が出来ました。

上からターフを撒いて、抑揚をつけています。立派な林が出来ました。

もう一本、境内側にご神木を植えますが、これはもう少しちゃんと作ることにしましょうか。

 

 

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切通しの製作

さて、それではいよいよレイアウトのシーナリィ作りを始めます。

レール面はフラットなので、地面のほうに高低差を設けてメリハリを付けたいと思いますが、小型レイアウトに山は禁物です。山って想像以上に大きいですからね。饅頭山みたいなものが小型レイアウトにチョコンと乗っていると、それだけで台無しな感じがします。

もう少しホンモノっぽい高低差が付いて、それなりに見栄えがするものといえば切通しです。

じゃあってんで、早速発泡スチロールを重ねて切通しを作ってみました。

高さは車両の屋根とだいたい同じくらいにします。もう少し高くしても良いのですが、上に乗せるストラクチャーとのバランスを考えると、小型レイアウトではこれくらいが妥当な線かと思います。

で、上に乗せるストラクチャーを考えましょう。高台の上には何があるでしょうね?

普通の住宅でも良いのですが、多少インパクトが欲しい。学校とか神社仏閣、工場なんかも面白そうですね。今回、丁度ジオコレの神社セットが手に入ったので、これを設置してみることにしました。

さて、それではシーナリィを作っていきます。

トンネルの掘削技術が発展していなかった昔は、トンネルを掘るのではなく山ごと切り崩す切通しが一般的でした。鎌倉あたりにたくさん見られる切通しは殆ど素掘りですが、鉄道を通すとなると素掘りではチョイと具合が悪いです。崖崩れが怖いですからね。

都内で鉄道の切通しが見られる箇所は沢山ありますが、いずれもコンクリートで壁が作られています。ツタなんかが生い茂っていたりして、それなりに良い感じなんですが、もう少し何とかしたい。

そこで石垣です。

GMの石垣パーツを使えば一発なんですが、それじゃあ何となく面白くないので、ホンモノの石を積んでみました。

石は熱帯魚屋で買ってきた小石です。この手の自然石積みの場合、Nスケールだとちょっと大きい感じがしますが、そういうのはあんまり気にしない。作り方は簡単で、木工用ボンドを塗った上から小石を撒いていくだけ。コツは、ボンドが半乾きになったら上から軽く押さえて出来るだけ平面にすることと、完全に固まってから隙間を微小な小石やターフなどで埋めていくことです。

市販パーツを使うならGMの石垣A(みかげ石斜め積み)とか、石垣C(コンクリートブロック)が良いように思います。今回、上に神社が建つので、江戸時代に作られた切通しに線路を敷いたという想定にしたので自然積みの石を表現してみました。

切通しの反対側は楽をして、GMのコンクリート壁にする予定。

 

 

 

 

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