Nゲージレイアウトの製作(3)Nナローの併設

さて、このレイアウトにはもう一つの線路が敷いてあります。Nナロー6.5mmゲージの線路です。

「ねずきゅう」用の線路で、この駅は根津急猪川線「ねずきゅう・いがわせん」の猪川駅という事になります。実はNゲージのエンドレスはオマケで、こちらのNナローが本題だったりするのでした。

内側のホームは国鉄線と根津急との共用島式ホームとなっています。根津急はここから出発し、エンドレスの内側を周回していきます。

国鉄線が水平に周回していくのに対し、根津急は徐々に勾配を下っていきます。

裏ストレートで緩い勾配を登っていく国鉄線に対し、根津急はさらに降下し、トンネルに入っていきます。

そうして駅の下を抜けて、台枠の穴からこんにちは。

この先は簡単なヤードを敷くなどして、列車の入れ替えを可能としたり、単純に直線だけを敷いて自動往復運転をさせたりするのも面白いかもしれません。丁度ロクハンから自動往復運転装置が発売されましたので、試しに買ってみてもいいかなと思っています。

そこまでしなくても手動往復運転で充分かな?

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エア軽便祭2020 根津急をご紹介

本日、9月20日はエア軽便祭です。
twitterでも投稿していますが、まとめてこちらでご紹介。

【ねずきゅう @jumbo762】『Nナロー 1/150 9mm』「根津急根津美線宇佐木駅のレイアウト」

コンセプトは「小さなスケールで大きなナローをやる」です。ナローですが、実物換算で15m級。ほぼ地方私鉄の小型電車なみのサイズになっています。レイアウトのサイズはA2サイズ。パネルいっぱいにエンドレスを敷きました。

レイアウトのコンセプトは、出来る限り市販品を使うこと。ただし極力そのままでは使わないことです。ジオコレ、TOMIX、KATO、GM、さんけいのストラクチャーを使っています。

市販品を流用して如何にオリジナリティを出すかに努めました。宇佐木駅の駅舎、ホームはジオコレの駅とGM跨線橋、ホームパーツの合体作品です。

KATOの看板建築に自作小物でお化粧をした「ヒグチ薬局」がこのレイアウトの目玉のひとつ。ランナーから自作した「ケロちゃん」が自信作です(笑)

車両は基本的にGMの板キットからの加工です。唐竹割りで前面を詰め、側板は切り継ぎ加工。なるべく地味な車両に仕上げたつもりです。

動力装置は旧アキアの485系を使いました。ギアにゴミが入るとすぐ調子が悪くなるので、メンテナンスが大変ですが、スローが効いて良く走ります。

踏切は点滅&音が出ます。マイクロ電子サービスの踏切キットを使いましたが、極小チップLEDのはんだ付けで死にました(笑)

小さくても写真の撮り方次第で大きく見える、そんな感じに仕上がっていますでしょうか?

実は、エア祭で無ければ、こんな感じの薄い本とか小冊子の作成と配布を考えていましたが、全然時間無かったです(苦笑)

お祭ですので、動画も撮影しました。

 

 

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ストラクチャーの製作 信号と踏切

来週の軽便祭に向けて、ラストスパートをかけています。

ひとつくらいギミックが欲しいなと思って、信号と踏切を点灯させることにしました。

信号はレイアウト中央に位置する十字路に配置します。車が走るわけではないので、赤にしておいたほうが良いだろうという事で、赤のLEDを仕込みました。永遠に赤しか灯らない信号機です。

抵抗を入れて6V~9Vくらいで光るようにしてあります。LEDだと光り過ぎなので、パワーパックで適当に減光しながら調整しています。

お次は踏切。これが大変でした。

どうせならちゃんと点滅させたい。音も出したいと思って色々探してみると、マイクロ電子サービスの製品がありました。

https://www.mes-ekit.com/?pid=27345255 Nゲージ踏切キット

音も出ますし、音は4種類から選べます。価格もリーズナブルなのでこれにしました。

が、こいつが一苦労。

LEDは極小チップが2種類添付されています。1005サイズは小さすぎて、とてもリード線のハンダ付けなど出来そうにありません。みんなどうやってんですかね?

仕方ないので、少し大きめの1608サイズを使いました。これも極小っていやあ極小なので、ハンダ付けは至難の技でしたが、何とか4つ組み立てることが出来ました。
ちなみに予備が1個ついています。1005サイズは1個無くしてしまいました。もう二度と見つからないでしょう(苦笑)

プリント基板は専用のものが付いていますので、取り付け方向を間違えないようにするのと、ハンダの盛り過ぎに注意すれば工作は簡単です。

踏切本体は津川のものを使いました。1.5φの穴を開けて、裏側からLEDを嵌めます。光量があるのでシッカリはめ込まなくても大丈夫。

エポキシ接着剤とゴム系を併用して固定し、乾燥したらレイアウトに組み込みました。

付属のスピーカーはレイアウトボードに直付け。そこそこ共鳴しますので、特にサウンド用の穴などを開けなくても大丈夫でした。

配線を完了して、いざ!点灯!!

見事に同期しながら点滅しました。音も良い感じです。

お披露目は、来週末のエア軽便祭をお待ちください。

2020エア軽便祭のご案内はこちらから。

https://keibenfes.exblog.jp/240398573/

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ねずきゅうレイアウト 第一次工期完了

今年の2月から作り始めていたNナローのレイアウト「ねずきゅう」の第一次工期が完了しました。

第一次とは、一通りのシーナリィとストラクチャーが完成したことを言います。
40年前のレイアウトでしたら、立派な完成品だと思いますが、時代は2020年、電飾のひとつも付けたいですし、もう少し解像度を上げていきたいと思っています。特に電車の走るレイアウトですから架線柱も付けたいところです。

それらの工程を第二次として作っていきますが、まずは何とかお披露目出来る状態になりましたので、その全貌を紹介したいと思います。

***

サイズはA2版。420×594mmです。ここに目いっぱいの大きさでエンドレスを敷き、延長を想定して両側に分岐させたΩ型の線路配置となっています。

上から見るとこんな感じです。かなり狭いレイアウトですが、少しでも大きく見えるような工夫をしてみました。

駅周辺

駅は最も力を入れたストラクチャーです。片面式の無人駅「宇佐木駅」はジオコレのカーブホームとGMの跨線橋、Y字屋根のホームなどから作りました。

ホームの対面にはアパートが建ち、洗濯物が並んでいます。多少、プライバシーの侵害になりそうなんで、目隠しに看板を立てたいところですね。

開かずの踏切脇には薬局、その反対側には喫茶店、手前には不動産屋のストラクチャーがあり、ここも見どころのひとつです。

直線部

駅を過ぎると板塀の脇を抜けていきます。

GMのサイコロ住宅が並び、ジオコレの文化住宅、さんけいのサツキとメイの家と、三様のストラクチャーを抜けて竹林に入っていきます。

竹林

サツキとメイの家を回るように竹林が並び、その中を電車が駆け抜けていきます。ここは大きさの割には雄大な感じが出せたのではないかと思います。

そこからもうひとつの踏切を抜けて切り通しに入ります。その踏切から見た街中の様子。長手方向に道路を敷き、曲線ではなく「くの字」に曲げたので奥行きを感じるようになりました。ちょっとした工夫です。

切通し

踏切を渡ると第4コーナー、切通しです。

神社と墓地の間を縫って軽便電車が走って行きます。

神社

神社はこのレイアウト最大のストラクチャー。ジオコレのキットそのままですが、おみくじ売り場と御神木を付けたいと思っています。

裏ストレート

最後の見どころは裏ストレート。神社の隣に少し嵩上げした公園があり、桜が一本立っています。

これは木草BUNKOさんのもの。ワンポイントのアクセサリーになって風景が締まった感じがします。満開の桜ですので、木の下で花見でもしたい気分です(笑)

これで1周しました。時間にして約20秒の周回です。小さなレイアウトですが、色々な情景を盛り込むことが出来ました。
最後にレイアウトの真ん中はメインストリート。沢山の商店が並びます。

A2サイズの中に、詰め込むだけ詰め込んでみましたが、それぞれが破綻のないように繋げていく事に苦心しています。

駅名看板とか、幾つか付け忘れていますので、それを仕上げて軽便祭でお披露目と思ったのですが、コロナで中止になってしまい残念です。

エア軽便祭がありますので、それまでにもう少し解像度を上げて、車両も整備していきたいと思います。

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ストラクチャーの製作 「すだれ」を作る。

TOMIXのアパートを加工しています。
レイアウトにセットしたんですが、割と目立つ場所にあるので、もう少しディテールが欲しい。

そこで、「すだれ」を作る事にしました。

材料はKATOのフィールドグラス(明緑色)と、黒い糸です。

フィールドグラスを出来るだけまっすぐに並べて、端をテープで止めて固定します。

その上に、木工ボンドを塗った糸を縦に貼っていきます。

ある程度乾いたら、全体に木工ボンドを塗って、フィールドグラスを重ねて固定します。
乾燥したら土台から剥がして、適当な大きさにカット。

窓から垂らして出来上がり!

ストラクチャーの良いワンポイントアクセサリーになりました。

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片ボギーの単端式を作る(1)

私にとって、ナロー鉄道模型と言えば一にダックスストーリー、二に玉軌道と来て、三番目くらいに位置するのが74年くらいから単発的に掲載された赤井哲郎氏の一連の作品群です。

特に印象深いのが75年1月号、通巻319号に掲載された「タンタンとホロハ」(ナローゲージブック1に再掲)。

1930年のフランス映画の話から始るという洒脱な文章もさることながら、返す刀で、いい年こいた大人がケロッグのオマケのミニカーに一喜一憂するなど、妙な子供っぽさもあったりして、大好きな記事のひとつです。

運転重視のために安定した既製品動力を使うという割り切り方は、現在の私の模型スタイルにかなり影響を与えてくれた記事でもありました。

そういえば「タンタン式」という読み方なのを知ったのも、この記事だったと思います。それまでは「タンハジ式」とか「タンパ式」とかそんな読み方をしていたような気がします。恥かかなくて良かった(笑)

その1年後、通巻330号に掲載された片野正巳さんの「単端11号」も印象的でした。マックのボンネットを使った大ぶりな片ボギー式で、これにインスパイアされた車両を猫屋線改造で作ったりしました。

で、Nナローを軽便電車でスタートさせたわけですが、ナローなんだからやっぱりナローっぽい車両が無いとイカン。という妙な理屈をこねて、一番軽便らしい車両という事で、単端式ガソリンカーを作ることにしました。

「下回りは既製品を使用する」というルールに則って、最初はロクハンのショーティー動力そのままを使うつもりでしたが、この動力、全軸集電なのに気が付き、それなら片ボギーに出来るんじゃね?というわけで、非動力側の台車を外したのがそもそもの始まりでした。

ここに単台車を付けてしまえばよいだけです。単軸側は車輪径大きいほうが良いよねって事で、アキアの台車を持ってきますと、オヤ?何だかそのまんま使えそうな予感がします。

そこで、片側をバッサリと切り落とし、ボルスター付きの1軸台車を作成。これを外した非動力台車の代わりに嵌めてみると、何と!あつらえたようにピッタリでした。勝ったも同然!

ネジ止めしてあるだけなので、いつでもボギー台車に戻すことが出来ます。

気になるのは集電で、片側2軸だけですが、流石はロクハン製品。走行性能に全く問題なし。ポイントも普通に通過出来ました。ただ、やはり集電不足は否めないので、単台車側からも集電できるように改造を検討してみましょう。

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上回りは、今まで作った電車の余りパーツからでっち上げました。片ボギー単端と言えば日車のイメージなので、日車風にデザインしてみました。

車体はGMのスハフ43から。窓を1個分多くして下回りとのバランスを取りました。前面は旧国の余りパーツ。ボンネットはGMの保線車両のものを切った貼ったして、ネムタクのちどり号に着けられていた日産ボンネット風にしています。

その他、種車の都合で折戸を廃止して引戸にしていますが、車体裾は絞ってあります。ウインドヘッダ上の車両番号のサボ受けは要らないですね(笑)

あとは庇を付けて屋根板を載せるだけ。排障器くらい付けておきましょうか。ボギー側の台車枠も何とかしたいところです。

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さて、ブログの更新は初動が大事という事で、2週間近く毎日更新してきましたが、流石にネタが切れてきました。小出しに出来ない性格なのと、ひとつを完成させないまま次に手を出すという悪い性格ゆえ、あっちこっちに手を出して記事の連続性に欠けるという状態になってきましたので、ここら辺で更新ペースを抑え、まずはレイアウトの完成に注力していきたいと思います。

記事は少しずつ書いていきますので、今後ともご贔屓のほどを。

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レイアウトのはじまり

兎にも角にも、レイアウトを作りたいのです。

用地はA2サイズ(592×420)とし、拡張可能なプランを考えました。シンプルなエンドレスに分岐が二つ。
こういう拡張想定プランって、あんまり見かけないんですが、そういう想定って考えたりしないんですかね。

ともかく、この形で進めていきたいと思います。

 

画材屋でシナベニヤのA2パネルを調達。この上にスチレンボードを貼って、レイアウトベースを作りました。
これにロクハンのレールを敷いていきます。

A2パネルほぼ目いっぱいにエンドレスを敷きました。
レールはロクハンのR195を中心に、フレキシも使いました。
このフレキシブルレールが極悪(笑)

なんじゃこら?
自分で道床パーツを組み立てていく方式。蛇のオモチャみたいな構造です。

固定半径の曲線にも癖があって、逆カントが付きやすい構造になってしまっています。ですから、ボードにしっかり固定しないと逆カントになり、脱線を誘発しやすいのです。これは使いにくいですね。

ポイントからの接続部分は道床を欠き取らないとうまく嵌りません。ここをきちんと繋げないとアキア車両はポイント入線時に脱線しやすいので気を配ります。アキアは個体によってばらつきがあり、一部の車両はポイント途中で必ずストップしてしまったり、脱線してしまうこともあるんですが、まあ何とか実用にはなりそうです。一方、当然ですがロクハンのZショーティー用下回りは快調に走りますので、やはりメイン動力はロクハン改造になるかな?と思ったりしています。

カーブには一部緩和曲線を付けたほか、足りない部分は道床ごとレールを切って帳尻合わせをしています。

下部の背中合わせのポイントですが、実物にはこんなのありませんよね。どんな言い訳を考えましょうかねえ。

 

 

 

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