Nゲージレイアウトの製作(4) デッキガーダーを作る。

さて、新年一発目の工作は久々にNゲージレイアウトを弄ります。昨年暮れは車両ばかりやっていたのですが、そろそろレイアウトの方も本腰を入れないと完成しなくなりそうです。

駅側から見て右上のコーナーには、旧レイアウトで作った橋脚があるんですが、ナロー用だったので木造橋脚でした。これでは具合が悪いので、市販のデッキガーダーを買って来ました。

KATOのものはカーブ対応がありますので、それにします。ガーダーの色は悩んだ末にグレーを選択。これを3個繋げて丁度良い感じ。橋脚は丸型が用意されていますが、出来れば楕円形が使いたい。となると、橋脚はTOMIX製を使ってハイブリッド?鉄橋を作るしかありません。

TOMIXの橋脚はパーツを重ねて高さを調整できるようになっていて良いのですが、その分、重ね部分の出っ張りが実感を損ねてしまいます。そこで、出っ張りを削って全体をグレーで塗ってみました。側面はレンガ張りなので、元のカラーのままウェザリングで調整。

ここにKATOの単線用架線柱の橋脚基部を接着し、架線柱を差し込めば出来上がり。

早速レイアウトに設置してみます。まあ、こんなもんか。

接地する部分は周囲を紙粘土で固めておきます。ここら辺のディテールアップは最後にまとめて実施の予定。

架線柱は基部に差し込んであるだけですので、抜けば非電化になります。このあたりはボシさんのレイアウトを参考にして、電化/非電化両方に対応できるようにする予定。

 

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Nゲージレイアウトの製作(3)Nナローの併設

さて、このレイアウトにはもう一つの線路が敷いてあります。Nナロー6.5mmゲージの線路です。

「ねずきゅう」用の線路で、この駅は根津急猪川線「ねずきゅう・いがわせん」の猪川駅という事になります。実はNゲージのエンドレスはオマケで、こちらのNナローが本題だったりするのでした。

内側のホームは国鉄線と根津急との共用島式ホームとなっています。根津急はここから出発し、エンドレスの内側を周回していきます。

国鉄線が水平に周回していくのに対し、根津急は徐々に勾配を下っていきます。

裏ストレートで緩い勾配を登っていく国鉄線に対し、根津急はさらに降下し、トンネルに入っていきます。

そうして駅の下を抜けて、台枠の穴からこんにちは。

この先は簡単なヤードを敷くなどして、列車の入れ替えを可能としたり、単純に直線だけを敷いて自動往復運転をさせたりするのも面白いかもしれません。丁度ロクハンから自動往復運転装置が発売されましたので、試しに買ってみてもいいかなと思っています。

そこまでしなくても手動往復運転で充分かな?

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Nゲージレイアウトの製作(2)ハイブリッドなレール敷き

なるべく余計なお金をかけないでレイアウトを作るというコンセプトでNゲージレイアウトを作っています。

わが家にはTOMIXのレールが沢山転がっていたので、これを利用しようと思いました。

TOMIXはポイントに難があり、固定式レイアウトでTOMIXを使うと様々なトラブルに見舞われるようです。しかし、小型レイアウト必須のカーブポイントはKATOにはありません。KATOがカーブポイントを出してくれれば良いのですがね。PECOは前回のトラウマがあるので使いたくありません。

Nゲージで鉄道模型を再開した時、よくわからずにTOMIXのポイントばかり買っていました。当時はナロー主体だったので、スーパーミニカーブレールのあるTOMIXのほうが何かと便利だと思っていましたから必然的にTOMIXを買っていました。買っちゃったものは仕方ないので、手持ちのポイントの中からカーブポイント1つとR541のポイント、R280のポイント1つずつを使用しました。

あとはレイアウトに合わせて線路を適当に繋いでいきます。問題は、橋桁のある部分で、ここはデッキガーダーを付けたいのですが、TOMIXには曲線ガーダーがありません。全くもう、帯に短し何とやら。ここはKATOの出番となりました。

KATOには曲線デッキガーダーがありますので、これを使います。R448という半径なので、これとTOMIXレールを合わせると結構齟齬が出ます。合わない部分はTOMIX側のレールをカットして調整しました。

橋脚はKATOのものが少し大げさなのでTOMIXのものを使っています。ここもハイブリッド工法になってしまいました。

最後に左側のポイントが2基連続する部分ですが、そのまま繋ぐと冗長的になってしまうので、R541ポイントの定位側の直線を切って繋げました。ところがこのポイントの構造上、定位側の直線部の根元に電気接点があり、そこまで切ってしまうとジョイナーが入らないことが分かりました。時すでに遅し。

仕方ないのでジョイナー無しで繋げています。後でハンダを盛って成形するとかしたほうが良いかもしれません。

ポイントが少ないのとプランがシンプルなので、フィーダーは1カ所でいいかな?と思います。とりあえず裏ストレート側にフィーダーを接続。駅構内はギャップを切って別配線にすべきでしょうね。このあたりの工作はしばらくテスト走行させてから考えたいと思います。

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Nゲージレイアウトの製作(1)プラン

長いトンネルを抜けるといきなりやる気があふれ出て来ました(笑)

というわけで、長らく放置状態だったNゲージレイアウトの製作に着手をしています。

元々、HOナロー用に作っていたレイアウトがあったのですが、製作途中で断念。主たる理由はストラクチャー製作が思うように進まなかったのと、PECOのポイントマシンとの相性が最悪で、動作不安定になってしまい嫌気が差したというのが原因です。PECOのマシンはベーシックなコイル方式なのですが、ここのスイッチに中華コンデンサを使ったのがまずかったらしく、経年劣化でちゃんと動かなくなってしまいました。コンデンサの抜けが早すぎる感じです。まあ、仕方ないです。

その後、HOナロー廃業に合わせてレイアウトは解体するつもりでしたが、この台枠を利用してNゲージレイアウトを作ることにしました。

元々のサイズは、押入に入るように設計したもので900×770という半端サイズでした。Nゲージの20m級車両4両編成を走らせようと思うと、長手方向900では少し足りないので、台枠を延長して1050×770にしました。押入に入るギリギリの大きさです。

まずはプランニングですが、参考にしたのはこの本。

SHIN企画の「小型レイアウト4題」です。この本は穴が開くほど読みました。なので、あちこちでこれらの作品にインスパイアされています。

これがプラン図になります。大きさとコンセプトから、星ノ森鉄道比美津線に似通ったプランになってしまいますので、出来るだけそっち側に寄せないように苦心しました。

とは言え、エンドレスに交換可能な分岐を持つ対向式ホームの駅というのは一緒なので、そこにもう一つオマケを付けました。内側のホームの端から根津急の線路を出して、内側を周回し、駅の下をくぐってレイアウト外に出るという線路です。天山鉄道有賀峠線のアイデアを頂いています。

それともう一つ。私のレイアウトでは必ず設定する「延長想定線路」を敷きました。駅直前の外側で分岐し、引込線に入るという線路です。駅構内から分岐するのではなく渡り線のようなイメージで分岐するのがミソです。

延長部には色々なセクションを作ることが可能です。例えば、一般的に小型レイアウトでは収納不可能な大型扇形庫のモジュールなどを作って繋げることが出来ます。

ナロー線のほうには、昨年作った根津急のレイアウトを接続することが出来たりします。
こうやって複数のレイアウトを繋げて楽しむのがワタシ流のレイアウトの楽しみ方なのです。

プランが出来ましたので線路を敷いていきます。ほとんどがTOMIXのレールそのものですので楽でした。

線路の話は、また次回。

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ストラクチャーの製作 「すだれ」を作る。

TOMIXのアパートを加工しています。
レイアウトにセットしたんですが、割と目立つ場所にあるので、もう少しディテールが欲しい。

そこで、「すだれ」を作る事にしました。

材料はKATOのフィールドグラス(明緑色)と、黒い糸です。

フィールドグラスを出来るだけまっすぐに並べて、端をテープで止めて固定します。

その上に、木工ボンドを塗った糸を縦に貼っていきます。

ある程度乾いたら、全体に木工ボンドを塗って、フィールドグラスを重ねて固定します。
乾燥したら土台から剥がして、適当な大きさにカット。

窓から垂らして出来上がり!

ストラクチャーの良いワンポイントアクセサリーになりました。

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ストラクチャーの製作 TOMIXのアパートを加工する

今回のレイアウトでは、ジオコレ、KATO、GM、さんけいのストラクチャーを使う予定ですが、ひとつだけ、TOMIXのストラクチャーを使います。それが二階建てのアパートです。

いつ頃の製品か分からないのですが、TOMIXのストラクチャーの中では、以前加工した井中駅、わらぶき農家と並んで出来の良い建物だと思います。

このタイプのアパートは、どこにでもあるもので、わが家の周辺でもソックリなものを3棟ほど見つけました。

実物をよく観察して模型に反映させます。写真を撮るのが一番良いのですが、他人の家なので映り込みにはご注意ください。特に洗濯物などを干している場合には写真撮影は注意すべきでしょう。変な勘繰りをされても困りますしね。

差支えない程度に撮影したものがこちらです。こんな感じに仕上げたいものですね。

製品との差は、まずベランダの手すり。キットは壁ですが、こちらの実物はスリットになっています。これを再現したかったんですけれど、キットのベランダは軟質プラなので加工しづらく、今回は諦めました。べランダごとエッチングパーツ化されたら良いのですが。

まずは丁寧に分解してから塗装をしました。

モルタル塗りにしますので、前回のGMハウス同様、明灰緑色で塗装します。窓枠と戸袋はベランダ側を茶色系、通路側は銀で塗りました。通路の手すりも銀にしています。ベランダ側の仕切り板は明るい灰色で塗ると良い感じになります。

ベランダには洗濯物が欲しいですね。真鍮線を組み合わせて物干し台を作り、そこに紙で作った布団やシーツや洗濯物を並べます。これだけでも随分雰囲気が変わります。窓から中がスケスケなので、安物のハンカチを切ってカーテンに見せかけて貼ってあります。

1階のほうはどうしましょうかね?植木鉢でも並べるかなあ?

さらに、妻板に手すりを付けてみます。
これは、1mm幅の帯板に0.4mmの洋白線を等間隔にハンダ付けし、折り曲げて手すりに加工したもの。

面倒くさいですが、慣れれば10分工作です。治具が必要ですが、私はいつもカマボコ板を使っています。これに、糸鋸で5mm間隔に切れ込みを入れ、そこに0.4mm線を並べてテープで抑えてから帯板をハンダ付けするという工作になります。

少しオーバースケールですが、目立つディテールアップとなりました。
ただ、こういうのこそエッチングパーツで供給して欲しいですね。

ドア側にも、窓枠に格子を付けたいのですが、これは時間が掛かりそうなので、次の機会にしたいと思います。

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ジオコレ対他社ストラクチャー

ストラクチャーは出来るだけ市販品を使うという事で、色々買ってみました。
今回は、駅から神社に向かう参道の両側に小さな商店街があるという想定にしましたので、商店を中心に買っています。

まずはKATOの出桁(だしげた)造りの商店を二つ。
同じくKATOの看板建築を二つ。この、KATOの看板建築は良いですね。ちょっと自作ではここまで作れません。

TOMIXのアパートを一軒。

と、ここまでは良かったのですが、

ジオコレがねえ。KATOと並べると、物凄くディテールが粗くて玩具っぽいイメージなのが萎えてしまいます。それでも何とか使えそうなものを選んで買いました。

購入したのは、街中セットAと、魚屋・八百屋・純喫茶2のセット。本当は、パン屋・肉屋・BAR寿司店2のセットが欲しかったのですが、売切れで手に入りませんでした。内装まできちんと塗装されているのが良いのです。これ、2014年に町コレのセットを再販、一昨年にも再販していますので、次は2年後かな?こういう商品は定番化して欲しいところですが。

ジオコレの洋風建築とKATOの看板建築を並べてみます。差は歴然としていますが、レイアウトに組み込むと意外にも馴染んだりするようです。ジオコレのほうにもう少し手を入れたいですね。特に屋根は目立つので、GMの屋根瓦などと交換すると良いのかもしれません。

唯一、純喫茶だけは非常に良い出来でした。モデルとなった建物がもっさりした感じなのか、非常に実感的だと思います。これは内装にももう少し手を入れて、ライティングも組み込みたいです。とりあえず、レイアウトに設置してああでもない、こうでもないと配置を変えています。今が一番楽しい時かもしれない(笑)

その他は、基本的にそのまんまでも使えますが、KATOとTOMIXは彩色します。看板等は全て自作するつもりです。印刷の看板は字がフォントのままで、物凄く萎えてしまうんですね。私が文字に関係のある仕事に携わっていたので、フォントには少しうるさいという事もあるかもしれません。特に、八百屋のロゴは全くダメですね。まだ手書きの汚い字のほうが実感的な気がします。

フォントは線が細いんですよ。だから看板には合わないんです。最近の風景を作るんならありですが、80年代以前の風景を作ろうとすると、ちょっとそぐわない感じです。そのあたり、どれだけの人が理解してくれるでしょうか?
フォントの話は、項を改めて解説していきたいと思います。

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レイアウトのはじまり

兎にも角にも、レイアウトを作りたいのです。

用地はA2サイズ(592×420)とし、拡張可能なプランを考えました。シンプルなエンドレスに分岐が二つ。
こういう拡張想定プランって、あんまり見かけないんですが、そういう想定って考えたりしないんですかね。

ともかく、この形で進めていきたいと思います。

 

画材屋でシナベニヤのA2パネルを調達。この上にスチレンボードを貼って、レイアウトベースを作りました。
これにロクハンのレールを敷いていきます。

A2パネルほぼ目いっぱいにエンドレスを敷きました。
レールはロクハンのR195を中心に、フレキシも使いました。
このフレキシブルレールが極悪(笑)

なんじゃこら?
自分で道床パーツを組み立てていく方式。蛇のオモチャみたいな構造です。

固定半径の曲線にも癖があって、逆カントが付きやすい構造になってしまっています。ですから、ボードにしっかり固定しないと逆カントになり、脱線を誘発しやすいのです。これは使いにくいですね。

ポイントからの接続部分は道床を欠き取らないとうまく嵌りません。ここをきちんと繋げないとアキア車両はポイント入線時に脱線しやすいので気を配ります。アキアは個体によってばらつきがあり、一部の車両はポイント途中で必ずストップしてしまったり、脱線してしまうこともあるんですが、まあ何とか実用にはなりそうです。一方、当然ですがロクハンのZショーティー用下回りは快調に走りますので、やはりメイン動力はロクハン改造になるかな?と思ったりしています。

カーブには一部緩和曲線を付けたほか、足りない部分は道床ごとレールを切って帳尻合わせをしています。

下部の背中合わせのポイントですが、実物にはこんなのありませんよね。どんな言い訳を考えましょうかねえ。

 

 

 

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