西大寺風の単端を作る(1)

その昔、TMSの特集シリーズに「小レイアウトと小型車両」というのがありました。中村汪介氏による名作「三津根鉄道」のレイアウトと、好ましいスタイルの小型車両を特集した本です。

その中に「単端と客車」という記事がありました。西大寺鉄道のキハ3~5を16番で作ったもので、そのデザインのまとめ方が素晴らしく、私も16番で作った事があります。

今回、Nゲージでこれをリメイクしてみました。

そもそものキッカケはリニューアルされたチビ客車動力。これが物凄く良い出来で、低速が効き、ナローの下回りには最適と思います。が、この動力を入手した直後くらいにHOナローの廃業を決めたので、結局下回りは使わずじまい。そのうちOn18用に使おうかと温存していました。

この動力を使ってNゲージの小型車両を作ろうと思い立ち、第一弾としてキハニ5000タイプを制作。これが妙に気に入って、もう1両小型の気動車を作ってみようと思ったときに、三津根鉄道の単端を思い出したというわけです。

ボディはグリーンマックスのクモハ41を切り継ぎ、窓桟を切り取って1枚窓にしています。前面は同じくGMキットのクモハ11用。後妻板も旧国キットの余りパーツを使っています。屋根は旧型国電用を使い前面のみエポキシパテ整形で形を出しました。
ベンチレーターはGMのガーランド型。
ヘッドライトは火あぶりランナーからでっち上げ。ドアやラジエターグリルはプラ板から作っています。

 

この車両から「小型車ニハ運転手ト乗客ヲ乗セルベシ」という新しい規定を作りましたので、とりあえずジオコレのザ・人間シリーズから適当に取り付けています。意外と目立つので、今後も積極的に人形を使っていくつもりですが、製品は高価なので自作も検討中。

下回りはチビ客車動力ですが、前側をギリギリまで削っています。そこにKATOカプラーをポケットごと接着。後ろはチビ客車のままです。

チビ客車動力は車体にはめ込むのが難しく、何度も落としてしまい、手すりが折れてしまったので、荷台ともども網目板と真鍮線から作り直しています。

Nゲージの小型車両はビンテージものを中心に結構所有していますので、これらを活用出来る小さなレイアウトの作成を目論んでいます。そのため、三津根鉄道にあやかって、「ねずきゅう木津根線」と名乗る事にしました。

しばらくはこの路線で小型車両を作っていこうと思います。
この車は大のお気に入りになりました。味を占めてもう一両作ってあるのですが、その話はまた次回。

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